いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】その手作業、実は必要ありません! タイパ良好なエクセルワザ5選

その手作業、実は必要ありません

速く・正確に作業できる操作を覚えておこう

 あっという間に4月も終わりが近づいてきました。毎日のようにExcelを操作していれば、自信も付いてきたのではないでしょうか。Excelを使った業務は、単純な入力やコピーの繰り返しが多いように感じがちですが、同じ作業でもやり方によって、作業時間やミスの発生率には大きな差が生まれます。

例えば“空白セル”を選択するのに、[Ctrl]キーを押しながら何度もクリックしていませんか?

 最初の段階で「手作業でなんとかする」クセがついてしまうと、今後の業務効率に長く影響します。早い段階で“効率的な操作”を身に付けておくことが重要です。今回は、Excelを使い始めた段階で覚えておきたい時短テクニックをダイジェストで紹介します。気になるものからチェックしてみてください。

空白セルだけを一括選択する「ジャンプ機能」

 表を作成する時に“空白セル”を選択する必要がある場面は少なくありません。色を塗ったり、同一の値や数式を入力したりするためです。その際、セルを1つずつクリックしていては非効率です。検索機能で「空白」を検索することも可能ですが、[ジャンプ]機能がおすすめです。

 空白セルに対する処理が目的ではなく、入力漏れをチェックする観点でも便利な機能です。[Ctrl]+[G]キーを押して[ジャンプ]ダイアログボックスを表示して、[セル選択]をクリックします。

空白セルが含まれるセル範囲を選択しておきます(①)。[Ctrl]+[G]キーを押します(②)
[セル選択](③)をクリックします
[空白セル](④)を選択して、[OK](⑤)をクリックします
空白セルがすべて選択されました

複数セルに同時入力できる[Ctrl]+[Enter]

 複数のセルに同じ値を入力する場合、通常はコピー&ペーストを使う人が多いでしょう。しかし、もっとシンプルな方法があります。

 例えば、先ほどのように空白セルを複数選択した状態で、そのまま値を入力し、[Ctrl]+[Enter]キーを押すだけで、すべてのセルに同じ内容を一括入力できます。入力のスピードが上がるだけでなく、貼り付けミスを防げる点もメリットです。

複数のセルを選択した状態で、任意のセルに値を入力します(⑥)。[Ctrl]+[Enter]キーを押します(⑦)
すべてのセルに同じ値を一括入力できました

 なお、連続したセル範囲や、検索して一致した複数のセルを選択した状態でも同様の操作が可能です。詳しくはこちらの記事も参考にしてください。

手入力より速い「フラッシュフィル」

 氏名の分割や、メールアドレスの生成などといった「規則性のある」データの加工作業は頻繁に発生します。フラッシュフィルを使えば、最初の1件を入力するだけで、残りは自動で補完されます。関数を使わなくても処理できる点が特徴です。

 ただし、規則性が曖昧な場合は正しく動作しないこともあるため、結果の確認は必須です。詳しくはこちらの記事も参考にしてください。

ここでは「氏名」列の「姓」と「名」を分割します。1行目の姓を入力して(⑧)、[Ctrl]+[E]キーを押します(⑨)
姓がまとめて取り出せました。名を入力したセルC2を選択して[Ctrl]+[E]キーを押せば、同様に取り出せます

フィルターボタンはショートカットキーで設定する

 データの並べ替えや絞り込みは基本操作ですが、毎回[データ]タブを切り替えて[フィルター]ボタンをクリックする必要はありません。[Ctrl]+[Shift]+[L]キーを押すだけで、フィルターボタンのON/OFFを切り替えることができます。

 ただし、データが行方向と列方向に連続したセル範囲が、自動的に表として認識されます。空白行や空白列を含めてフィルターを設定したい場合は、表全体を選択してから操作してください。

 フィルターボタンを利用した並べ替えや絞り込みも詳しくはキー操作で完結できる操作も試してみてください。

表内の任意のセルを選択して(⑩)、[Ctrl]+[Shift]+[L]キーを押します(⑪)
表にフィルターが設定されました(⑫)

 なお、先日紹介した「テーブル」でも、このショートカットキーは有効です。

Copilotで数式を生成する

 ExcelなどのOfficeアプリで「Copilot」が利用できることはご存じですか? 本稿執筆時点では、エージェントモード(Agent Mode)が提供されており、さらに便利に活用できるようになっています。

 ExcelのCopilotにプロンプト(指示)を言葉で入力するだけで、行列の挿入や書式の設定、数式の入力などの操作が可能です。例えば、以下のようなプロンプトを入力するだけで、マスターデータを参照するような複雑な数式も簡単に入力できてしまいます。

セルF1~I3に入力されているマスターデータを参照して、利用金額を求める数式をセルD2に入力してください
ここでは、会員種別と利用時間を元に、マスターデータから利用金額を取り出す数式を作成します。上記のプロンプト(⑬)を入力して、[→](⑭)をクリックします
候補の数式が入力されました(⑮)、問題なければ[完了](⑯)をクリックします
入力された数式をオートフィルでコピーした状態です

 もはや人間が作業する必要もなくなりそうですが、回答が必ずしも正確とは限らないことに注意してください。また、数式の内容を理解できていなければ、正しいかどうかの判断もできませんよね。提示された数式や結果を必ず検証する前提で利用しましょう。ある程度の知識は必須と言えます。

 あわせてスクリーンショットを撮影して、Web版のCopilotで検証するといったテクニックも便利です。