いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】同じ値を複数セルへ一気に入力するワザ! 単純作業を一瞬で終わらせて効率化

離れた位置にある複数のセルに同じデータを入力するには?

同じデータを何度も入力したくない! コピペでデザインが崩れるのも嫌

 作成済みの表に同じデータを繰り返し入力することがありますよね。コピー&ペーストは心強い味方ですが、[Ctrl]+[V]キーを何度も押すのも疲れます。また、セルに罫線や背景色などが設定されている場合、書式もいっしょにコピーされてしまうこともあります。

例えば、このように同じデータ繰り返し入力する場合、コピー&ペーストを繰り返していませんか?
「早」をコピー&ペーストしたら、罫線が消えてしまいました。

 書式は後でまとめて再設定する、もしくは書式なしでコピーしても構いませんが、結局手間はかかりますよね。今回は、複数のセルに同じデータをまとめて入力するテクニックを3つ紹介します。連続したセル範囲だけでなく、離れた位置にあるセルでも一気に入力可能です。

①同一データを複数セルに入力する[Ctrl]+[Enter]

 セルにデータを入力して確定する際、[Enter]キーを押しますよね。複数のセルに同一のデータを入力する時は[Ctrl]+[Enter]キーを押してみてください。データを入力したい複数のセルは[Ctrl]キーを押しながらクリックです。

同じデータを入力したいセルを[Ctrl]キーを押しながら選択します(①)
複数のセルが選択された状態でデータ(ここでは「早」)を入力して(②)、[Ctrl]+[Enter]キーを押します(③)
同じデータが一気に入力できました(④)

②入力済みのデータをほかのセルに反映させる

 今度は最初のセルに入力したデータをほかのセルにも反映させてみましょう。[Ctrl]+[Enter]キーを使うもうひとつのテクニックとして覚えておくと便利です。以下は、セルB3にのみデータが入力されており、同じデータを入力したいセルを[Ctrl]キーを押しながら選択した状態です。

セルB3にのみデータが入力(⑤)されている状態で、同じデータを入力したいセルを[Ctrl]キーを押しながら選択しました。最後にセルO6(⑥)を選択したのち、そのままの状態で[Enter]キーを押します(⑦)
最初のセルB3にフォーカスが移動しました(⑧)。[F2]キーを押して(⑨)、セルを編集状態に切り替えます
カーソルが表示されますが、セルB3のデータは変更しません。編集状態のまま[Ctrl]+[Enter]キーを押します(⑩)
最初のセルと同じデータを一気に入力できました(⑪)

③横方向へ連続入力する

 横方向にデータを連続入力する場合は、入力確定後に[→]キーを押してセルを移動、入力する流れで操作するでしょう。[→]キーの押し間違いや日本語入力を確定するための[Enter]キーを2回押してしまい、下のセルを選択してしまうことがありますよね。

 あらかじめセル範囲を選択しておくだけで入力効率が上がります。複数のセルを選択した状態で[Enter]キーを押すと、選択したセルを順にフォーカスが移動します。先ほどの例で、最後のセルから最初のセルに移動した動作です。

3行目のセル範囲を選択しました(⑫)。セルB3にフォーカスがあります(⑬)。このまま[Enter]キーを押します(⑭)
セルC3にフォーカスが移動しました(⑮)。再び[Enter]キーを押します(⑯)
選択したセル範囲で順にフォーカスが移動するので、編集したいセルにデータを入力して(⑰)[Enter]キーで確定、続けて[Enter]キーを押して、次のセルに移動します

基本的なテクニックで効率アップ

 同一のデータを複数のセル入力する[Ctrl]+[Enter]キーだけで入力効率がアップするはずです。また、横方向に次々とデータを入力するために、設定を変更する必要はありません。複数セルの選択+[Enter]キーを使ったフォーカス移動も応用範囲の広いテクニックです。ぜひ活用してください。