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「OpenSSL」に18件のセキュリティ欠陥、修正版が一斉リリース
最大深刻度は「High」、任意コード実行につながる恐れも
2026年6月10日 17:49
SSL/TLSプロトコルを実装したオープンソースライブラリ「OpenSSL」の開発チームは6月9日(日本時間)、「OpenSSL」のセキュリティアップデートを実施した。以下のバージョンが利用可能。
- OpenSSL 4.0.1(18件)
- OpenSSL 3.6.3(17件)
- OpenSSL 3.5.7(15件)
- OpenSSL 3.4.6(13件)
- OpenSSL 3.0.21(9件)
今回のアップデートで修正された脆弱性は、以下の通り。なかでももっとも深刻なのは「CVE-2026-45447」(High)で、すべてのバージョンに影響する。細工された「PKCS#7」「S/MIME」署名メッセージを処理する際にクラッシュやヒープ破壊が発生し、コード実行につながる恐れがあるため、できるだけ早い対応が望ましい。
- CVE-2026-45447:「PKCS7_verify()」関数におけるヒープメモリのuse-after-free(解放後利用)(High)
- CVE-2026-34182:CMS(Cryptographic Message Syntax)の「AuthEnvelopedData」処理で、偽造されたメッセージを受け入れてしまう可能性(Moderate)
- CVE-2026-34183:QUICの「PATH_CHALLENGE」ハンドラーにおける無制限のメモリ消費。サービス拒否(DoS)などにつながる(Moderate)
- CVE-2026-35188:OCSPステープリング応答の検証時に発生するダブルフリー(二重解放)。DoSのほか、コード実行などにつながる恐れもある(Moderate)
- CVE-2026-42764:QUICサーバーの初期パケット処理におけるNULLポインター参照。サービス拒否(DoS)などにつながる恐れがある(Moderate)
- CVE-2026-45445:「EVP_Cipher()」経由で「AES-OCB」を利用する際、IV(初期化ベクトル)が無視される問題。通信傍受の恐れがある(Moderate)
- CVE-2026-7383:ASN.1マルチバイト文字列変換におけるヒープバッファーオーバーフローの可能性。クラッシュやコード実行などの恐れがある(Low)
- CVE-2026-9076:パスワードベースのCMS復号における範囲外読み取り。DoSなどにつながる恐れ(Low)
- CVE-2026-34180:ASN.1コンテンツ解析におけるヒープバッファーの範囲外読み取りにより、DoSなどが発生する恐れがある(Low)
- CVE-2026-34181:短いHMACキーを指定した「PBMAC1」整合性保護付きの「PKCS#12」ファイルを受け入れてしまう問題。証明書と秘密鍵の偽造が可能になる恐れがある(Low)
- CVE-2026-42765:OCSPチェックを伴う証明書検証におけるNULL参照。DoSの恐れがある(Low)
- CVE-2026-42766:パスワードベースのCMS復号におけるNULL参照の可能性。DoSの恐れがある(Low)
- CVE-2026-42767:CRMF(Certificate Request Message Format)の「EncryptedValue」復号におけるNULLポインター参照。DoSの恐れがある(Low)
- CVE-2026-42768:「CMS_decrypt()」「PKCS7_decrypt()」における複数「RecipientInfo」を悪用したBleichenbacherオラクル攻撃を受ける恐れ(Low)
- CVE-2026-42769:CMP「rootCaKeyUpdate」処理のcert/issuer取り違えによるトラストアンカーの置き換え。ルートCA証明書変更の恐れがある(Low)
- CVE-2026-42770:FFC-DHのピア検証で攻撃者が指定した「q」値を使用してしまう問題。秘密鍵を復元される恐れ(Low)
- CVE-2026-42771:「X509_VERIFY_PARAM_set1_email()」における範囲外読み取りの可能性。DoSの恐れ(Low)
- CVE-2026-45446:「AES-GCM-SIV」「AES-SIV」モードにおける空メッセージのタグ処理の誤り。任意のAAD(追加認証データ)を含む空のメッセージを偽造できる恐れ(Low)
なお、「OpenSSL 1.1.1」「OpenSSL 1.0.2」系統にもセキュリティアップデートがあるが、一般向けのサポートは終了しており、修正版(v1.1.1zh、v1.0.2zq)を入手できるのはプレミアムサポート契約者だけだ。





















