いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】見やすさと使いやすさを両立するならテーブルを使え ~脱初心者への近道!

効率良くデータを管理するなら「テーブル」がおすすめです

“見やすさ”と“使いやすさ”を両立

 先日、表作成のコツについて紹介しましたが、もっと効率良くデータを管理するなら「テーブル」がおすすめです。

キレイに整えられていますが、使いやすい表かどうかは別です

 作成した表を使って集計や報告を行う場面は多く、見出しに色を付けて罫線を整えれば「見やすい表」は作れますが、「使いやすい」状態になっているとは限りません。例えば、次のようなミスはよく発生します。

  • 行を追加したのに、合計の範囲に含まれていない
  • 並べ替えをしたら、一部の列だけズレてしまった
  • 数式のコピーを忘れて、空白のままになっている

 これらの問題は見た目では気付きにくく、そのまま報告してしまうと、業務上の信頼を損なう原因になります。こうしたミスを防ぐために有効なのが「テーブル」です。

今回紹介する手順で、表をテーブルに変換した状態。フィルターを設定して、1行おきに背景色を設定しただけの表に見えますが、実はテーブルです

 表をテーブルに変換すると、「データのまとまり」として扱われ、更新や集計のミスを防げるようになります。

 行列を挿入・削除しても書式が保たれること、数式を自動入力できること、フィルターボタンや集計行の設定が簡単なことの3点がテーブルの主な特長です。今回はテーブルの基本について押さえておきましょう。

テーブルへの変換方法

 普通の表をテーブルに変換するには、表内のセルを選択してから[Ctrl]+[T]キーを押すだけです。[挿入]タブの[テーブル]ボタンをクリックしても構いません。表の範囲が自動的に認識されますが、対象はデータの連続するセル範囲に限られます。

 意図するセル範囲が認識されない場合は、[テーブルの作成]ダイアログボックスが表示された状態でドラッグし直してください。

 なお、あらかじめ用意されたデザインが適用されますが、元の表に設定されている書式も重なります。いったん[なし]に設定して、好みのデザインに変更してもいいでしょう。

表内のセルを選択しておきます(①)。[Ctrl]+[T]キーを押します(②)
[テーブルの作成]ダイアログボックスが表示され、テーブルに変換するセル範囲が自動的に認識されて点線で囲まれます(③)。セル範囲(④)が正しいことを確認します。意図するセル範囲ではない場合は、セル範囲をドラッグし直します。[先頭行をテーブルの見出しとして使用する](⑤)のチェックがONになっていることを確認します。問題なければ[OK](⑥)をクリックします
表がテーブルに変換されて[テーブルデザイン]タブが表示されます。自動的に設定されたテーブルのデザインを変更します。[テーブルスタイル]の[その他](⑦)をクリックします
ここでは、元の表のデザインを残しつつ、1行おきに背景色を設定したいので、[白,テーブルスタイル(淡色)1](⑧)を選択します。
テーブルのデザインが適用されました

書式は自動的に設定される

 書式が自動設定されることもテーブルのメリットのひとつです。行や列を追加・削除しても、罫線や背景色が自動的に設定されます。

テーブルの最終行のすぐ下の行にデータを追加します(⑨)
[Tab]キーを押して次のセルに移動すると、自動的に書式が設定されることがわかります(⑩)。罫線も自動的に設定されます

数式のコピー忘れを防げる

 テーブルでは、1つのセルに数式を入力するだけで、同じ列に自動的に反映されます。通常の表でありがちな「特定の行だけ数式が入っていない」といったミスを防ぐことができます。

 ここでは、「売上金額」列に「数量」列と「単価」列を掛け合わせる数式が入力されており、同様の数式が新しい行にも反映されていることがわかります。

追加した行の「売上金額」列(セルF12)を確認すると(⑪)、数量×単価を表す「=D12*E12」という数式(⑫)が自動的に入力されていることがわかります

すばやく集計や並べ替えが可能

 テーブルに変換後、自動的に表示されたフィルターボタンは[テーブル デザイン]タブから表示/非表示を切り替えられます。また、集計行や「しましま」の背景色の設定も可能です。

[テーブル デザイン]タブで、[フィルター ボタン](⑬)や[縞模様 (行)](⑭)の表示/非表示を切り替えられます
[集計行](⑮)にチェックを付けると、集計行が表示されます(⑯)

 データ数が少ない場合は、テーブルのメリットを実感できないかもしれませんが、この先の業務でも繰り返し使う基本機能です。ミスを防げるテーブルに変換することで、報告時の確認作業も大幅に減らせます。まずは普段使っている一覧表をテーブルに変換するところから始めてみてください。