いまさら聞けないExcelの使い方講座
【Excel】1行おきに色を付けて見やすくしたい! 表の背景をストライプにする必修テク
2022年11月16日 06:55
「オートフィル」より簡単な方法は?
大きな表を管理する際、1行おきに色を付けて見やすくしたいことがありますよね。いくつか方法はありますが、最も簡単な方法は「オートフィル」でしょう。背景色あり/なしの2行を選択して、フィルハンドルを下方向へドラッグ後に[オートフィルオプション]から[書式のみコピー(フィル)]を選択します。
手軽ですが弱点もあります。行数の多い表ではドラッグが面倒であることと、行の追加や削除でストライプが崩れてしまうことです。都度、同じ操作を繰り返すのはスマートではありません。
ショートカットや自動処理の方法はないの? と思いますよね。今回は、行の背景色をストライプにするワザを3つ紹介します。
➊[書式のコピー/貼り付け]+ショートカットキーの合わせワザ
背景色あり/なしの2行を選択する操作では「オートフィル」と同じです。[ホーム]タブの[書式のコピー/貼り付け]ボタンと表全体を選択できるショートカットキー[Ctrl]+[Shift]+[End]を利用します。一瞬でストライプが完成するため、再設定時の手間もかかりません。
[書式のコピー/貼り付け]は選択中のセル範囲の書式をコピーして、クリック先に適用する機能です。フォントの書式コピー&ペーストなどに使いますよね。[Ctrl]+[Shift]+[End]キーは、アクティブセルから下方向と右方向に連続するデータを選択するショートカットキーです。表の左上のセルを選択していれば、表全体を選択できます。
❷「テーブル」に変換する
ストライプにすることが目的ではありませんが、表を「テーブル」に変換することで実現可能です。行の追加や削除に応じてテーブルの範囲は変更され、書式の再設定も必要なくなります。
なお、標準でフィルターボタンが追加されるほか、入力した数式や入力規則の自動コピーなど、利便性も向上します。これらの機能が邪魔でなければおすすめです。
❸条件付き書式を利用する
[条件付き書式]の機能を利用して、表の偶数行、もしくは奇数行を判定して書式を設定します。表の途中で行を追加・削除してもストライプは崩れませんが、条件付き書式を設定したセル範囲以外ではストライプにならないのが弱点です。
条件式として指定する数式は2つあります。ROW関数で行番号を取得し、MOD関数を使って「2」で割って、余りが「1」なら奇数行、「0」なら偶数行と判定できるという考え方です。
奇数行に色を付ける時は、以下のように指定します。
=MOD(ROW(),2)=1
偶数行に色を付ける時は以下の通り。奇数行との式の違いは「=0」だけです。
=MOD(ROW(),2)=0
オートフィル以外の方法も覚えておこう
慣れている「オートフィル」も便利ですが、ここで紹介したワザもぜひ活用してください。特にサイズの大きい表をテーブルに変換しておくメリットは大きいです。