REVIEW(12/04/27)

暗号化された仮想ドライブを手軽に作成・マウントできる「FreeOTFE」

ポータブル版も用意されており、USBメモリに入れて持ち運べる

「FreeOTFE」v5.21「FreeOTFE」v5.21

 「FreeOTFE」は、暗号化された仮想ドライブを作成できるソフト。Windows 2000以降に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 7で動作を確認した。本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。

[Options]ダイアログでユーザーインターフェイスを日本語化できる[Options]ダイアログでユーザーインターフェイスを日本語化できる

 本ソフトを利用すると、暗号化ファイルを読み書きできる特殊な仮想ハードディスクを作成・マウント可能。ファイルをコピーすればその場で暗号化し、ファイルへアクセスすればその場で復号するオンザフライ暗号化(On The Fly Encryption:OTFE)に対応しているのが特長。

 同種のソフトとしては「TrueCrypt」が有名だが、本ソフトも「TrueCrypt」と同様、オープンソースで開発されている。移植性が非常に高いのも特長で、Windows Mobile 2003以降で動作する派生版「FreeOTFE4PDA」も存在する。

 そのほか、既存のパーティションやディスクを丸ごと暗号化したり、暗号化済みのLinuxボリュームを読み書きすることも可能。また、ポータブル版(ZIP形式)が用意されており、USBメモリに入れて持ち運べるのもうれしい。万が一出先でデータを紛失しても、暗号化されていればデータの流出防止が期待できるだろう。

 仮想ハードディスクの作成作業はウィザード形式で行えるため、手順に従っていくだけでよい。多くの暗号化方式が用意されているが、通常は標準の設定で問題はなく、必要な入力は実質的にパスワードと仮想ハードディスクファイルの保存先、およびそのサイズ、のみ。そのため、初心者でも比較的簡単に利用できそうだ。

ウィザードに従って作業を進めるだけで、暗号化された仮想ハードディスクを作成できるウィザードに従って作業を進めるだけで、暗号化された仮想ハードディスクを作成できるウィザードに従って作業を進めるだけで、暗号化された仮想ハードディスクを作成できる

 また、一部文字化けや未翻訳の部分はみられるものの、日本語の言語パックが標準で含まれており、[Options]メニューからユーザーインターフェイスを日本語化できるのも心強い。

【著作権者】
Sarah Deen
【対応OS】
Windows 2000以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
5.21(10/02/07)

(柳 英俊)