レビュー

重複ファイルや類似画像の検索を備えたファイル整理ソフト「DupFileEliminator」

条件をもとにファイルを指定フォルダへ振り分けることも可能

「DupFileEliminator」v20130902

 「DupFileEliminator」は、重複ファイルや類似画像を検索して移動・削除・リネームが行えるファイル整理の支援ソフト。Windows XP/Vista/7/8および7の64bit版に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、ベクターのライブラリページからダウンロードできる。

 重複ファイルの検索は、ファイルサイズとバイナリーレベルの比較により1バイト単位で判別する。検索時のオプションとして、圧縮ファイル内を検索対象にしたり、特定の拡張子を除外できるフィルターなどの設定が可能。

 類似画像の検索は、色の分布や色相、輝度により判別する仕組み。類似画像検索のオプションでは、サイズが同じもの、またはアスペクト比が同じものだけを比較対象にしたり、色合いや輝度といった数値を指定することが可能。対応する画像形式はBMP/JPEG/PNG/GIF/TIFFとなっている。

 検索が完了すると、重複ファイルの場合はファイル名、フォルダパス、サイズ、作成日時、更新日時がエクスプローラ風に一覧表示され、重複しているファイルごとに1つのグループとして色分けされる。類似画像の場合はファイル名などに加えサムネイル画像もリスト上に表示され、選択した2つの画像を上部のプレビュー画面で見比べることが可能。

 検索が完了したファイルは、別フォルダへの移動、削除、リネームを行うことができる。ファイルの移動では、任意のフォルダへ手動で移動できるほか、ファイル名やファイルサイズなどをもとに条件を指定し、条件に合致したファイルごと個別のフォルダへ自動で振り分けることも可能。ファイルリネームでは、ファイル名の先頭または末尾に連番や日付を付加することができる。移動やリネームの設定はサンプルとしていくつかのプリセットが用意されているので、これをもとにカスタマイズするとよいだろう。

 そのほか、フォルダの監視機能も備えており、監視対象のフォルダ内に重複するファイルや類似画像が追加された場合に自動で振り分けたり削除することも可能。なお、動作には.NET Framework 4以降、64bit版は2.0以降が必要。

フォルダへの振り分けやリネーム機能では、あらかじめ用意されているプリセットを利用可能

ソフトウェア情報

「DupFileEliminator」
【著作権者】
ripobi-tan 氏
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/7 x64/8 x64
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
20130902

(久保 望)