いまさら聞けないExcelの使い方講座
【Excel】複雑な数式を考えず売上目標から固定費と手数料を考慮した販売数を求める技
2024年10月2日 06:55
逆算するための数式は考えたくない!
エクセルでは、値を処理して集計する処理が一般的ですよね。例えば、販売価格と販売数から売上を計算したり、売上目標と実績から達成率を求めたりすると思います。ほかにも、価格から税込み価格を計算する、客単価と予定来場者数から売上見込みを求めるなどいろいろです。
では、目標とする売上から、“必要な販売数”を求めるにはどうすればいいでしょうか? 上記の例は単純なので、売上目標を販売価格で割るだけですが、実務で扱うデータには光熱費や人件費などの固定費などが含まれているはずです。販売数に応じた手数料がかかるといったケースもあるかもしれません。
例えば、売上目標を300,000円とした時の販売数を求めるには、固定費と手数料の計算も含めて逆算する数式が必要です。処理の内容を把握していても大変ですよね。「ゴールシーク」の機能を使って解決しましょう。
変化させる値を間違えないように注意
[ゴールシーク]ダイアログボックスの項目名が混乱しやすいので注意してください。[数式入力セル]には、現在数式が入力されているセルを指定します。[目標値]は、その数式の目標とする値を直接指定します。ここでは「300000」としました。[変化させるセル]はそのままの意味。ここでは販売数を変化させます。
ただし、逆算できる数式は1つだけです。ここでは変化させるセルの値を含め、数式で参照する値はすべて入力してある状態から操作します。
実際の商品に端数はありませんので、販売数の228個以上で、売上目標「300,000円」を達成できることがわかります。
ほかの値を変化させる
ゴールシークの使い方を理解できたところで、ほかの値を変化させてみましょう。例えば、販売数を200個のまま、売上目標「300,000円」を達成する時の固定費を求めてみます。[数式入力セル]はセルB5、[目標値]は「300000」です。[変化させるセル]は固定費のセルB4となります。