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Mac/LinuxでWindowsアプリを動かす「Wine 2.0」が公開、「Microsoft Office 2013」対応など

macOSにおける64bitアプリ対応のほか、DirectWriteおよびDirect 3D 10/11実装の拡充も

「Wine 2.0」のリリースノート

 POSIX準拠OSで仮想マシンなどを使わずにWindowsアプリを実行できるソフト「Wine」の最新版「Wine 2.0」が、24日に公開された。各種LinuxディストリビューションやmacOSなどに対応するオープンソースプロジェクトで、現在本ソフトの公式サイトから無償でダウンロードできる。

 「Wine」初の年次リリースとなる本バージョンでは、「Microsoft Office 2013」のオンラインアクティベーションや、macOSにおける64bitアプリケーションの実行が新たにサポートされた。そのほかにもハードウェア互換性の改善、DirectWriteおよびDirect 3D 10/11実装の拡充、「GStreamer 1.0」によるビデオ・サウンドストリームへの対応などが行われているという。

 なお、本バージョンからバージョンのナンバリングが変更されている。今回リリースされたv2.0の安定版ブランチはこれまで通りv2.0.1、v2.0.2とインクリメントされるが、開発版ブランチは中間の番号が省略され、v2.1、v2.2となる。また、次の安定版リリースはv3.0となる見込み。今回の年次リリースで搭載が見送られたDirect3Dコマンドストリーム、フルHDサポート、Androidグラフィックスドライバー、メッセージモードパイプなどの機能は、次のリリースで追加されるという。

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