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Direct3D 10/11に対応「Wine 3.0」公開 ~Unix系OSでWindowsアプリを楽しめる

Androidドライバーも追加、Direct3D 12/Vulkanサポートは次の年次リリースに持ち越し

「Wine 3.0」のリリースページ

 POSIX準拠OSでWindowsアプリを実行するソフト「Wine」の最新版「Wine 3.0」が、18日に公開された。各種LinuxディストリビューションやmacOSなどに対応するオープンソースプロジェクトで、現在本ソフトの公式サイトから無償でダウンロードできる。

 2回目の年次リリースとなる「Wine 3.0」では、この1年間で実施された6,000もの変更が含まれている。なかでも重要なのが、「Direct3D 10」、「Direct3D 11」および「Direct3D」のコマンドストリームに対応したこと。まだ不完全ながら、「Direct3D 10」や「Direct3D 11」をベースとしたゲームの一部がLinuxなどで動作するようになったようだ。また、「DirectWrite」や「Direct2D」、HiDPI環境のサポートなども改善されているという。

 そのほかにも、Androidのグラフィックスドライバーが追加された。開発チームは、AndroidでWindowsアプリを動かすことにも取り組んでおり、その成果の一部が盛り込まれた。

 なお、「Direct3D 12」や「Vulkan」、Androidで「Direct3D」を利用するための「OpenGL ES」といった技術への対応は、スケジュールの関係で搭載が見送られたとのこと。来年リリースされる「Wine 4.0」での実装に期待したい。