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“Google ストリートビュー”で国際宇宙ステーション(ISS)を探索できるように

宇宙で撮影した静止画を地球で合成。ポップアップによる注釈も追加

公式ブログ“Google Japan Blog”

 米Google Inc.は20日(現地時間)、“Google ストリートビュー”で国際宇宙ステーション(ISS)を探索できるようになったことを発表した。人類でもごく限られた人しか訪れることのできないISSの内部を垣間見ることができる。

 国際宇宙ステーション(ISS)は、アメリカ合衆国、ロシア、日本、カナダ及び欧州宇宙機関(ESA)が協力して運用している宇宙ステーション。地上420km上空の宇宙空間で、地球上では行うことができない実験や研究が行われている。

 ISSは15のモジュールから構成されているが、その内部は非常に狭く、Googleが通常用いているストリートビューの機材を利用することはできない。そこでストリートビューのチームはNASAと協力し、ISSにすでに搭載されているデジタル一眼レフカメラなどの機材を活用して無重力環境の画像を収集し、それを地球へ送信して貼り合わせることで360度パノラマ画像を作成しているという。

人類でもごく限られた人しか訪れることのできないISSの内部を垣間見ることができる

 なお、このストリートビューで初の試みとして、ポップアップによる注釈が追加されている。この注釈は宇宙飛行士が体力トレーニングを行う場所や科学実験が行われるエリアなどに設置されているので、探してみるとよいだろう。宇宙飛行士の食事などについても知ることができる。

 なお、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)では小型のドローンカメラ“Int-Ball”によるISS内部の撮影を実験中だ。こちらの成果にも期待したい。