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失われつつある古代遺跡をバーチャル探検できる“Open Heritage”が公開

“Google Arts & Culture”と“CyArk”の共同プロジェクト

“Open Heritage”

 米Googleは16日(現地時間)、失われつつある古代遺跡を3Dでデジタルアーカイブするプロジェクト“Open Heritage”を発表した。世界18カ国、25の遺跡を、デスクトップブラウザーやモバイルアプリ(iOS/Android)、VRヘッドセットを利用して自由に探検できる。

 “Open Heritage”は、世界の芸術・文化遺産へのオンラインアクセスを提供する“Google Arts & Culture”と、世界の遺産・遺跡をデジタルアーカイブしている非営利組織“CyArk”の協力で実現された、世界最大の3D遺産コレクション。レーザースキャナーで精密に測定・記録されたデータをもとに3Dモデルを構築し、それを最新の3Dビューワーで閲覧できるようにしたものだ。経年劣化や自然災害、紛争で失われつつある貴重な遺跡のデータを後世に残す役割を担うだけでなく、被害部分を特定して復旧活動を支援するために役立てられている。

 “Open Heritage”では、2016年の地震で被害を受けたミャンマーのバガン遺跡や、シリア・ダマスカスのアゼム宮殿、メキシコの古代マヤ遺跡チチェン・イッツァなどのデータが収録されている。バガン遺跡はバーチャル体験することも可能で、音声ガイドやビデオ、さまざまな角度から見ることのできる断面図などを楽しむこともできる。

2016年の地震で被害を受けたミャンマーのバガン遺跡
バガン遺跡はバーチャル体験も可能
断面図を表示
遺跡内部を歩き回ることもできる