やじうまの杜

「Google Earth」に太陽系を感じられる地球の名所ツアー ~日本科学未来館の協力で制作

日本発の“Voyager(旅)”コンテンツを楽しんでみよう

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「Google Earth」の“Voyager”に日本科学未来館の協力のもと作成された新しいコンテンツが追加

 「Google Earth」の“Voyager”に新しいコンテンツが追加されました(公式ブログのリリース)。今回追加されたコンテンツは、日本科学未来館の協力のもと作成されたもの。日本における“Voyager”パートナーは同館が初とのことで、“Voyager”がよくわからない、体験したことがないといった日本ユーザーが初めて挑戦するにはピッタリのコンテンツと言えるのではないでしょうか。今回は実際に日本科学未来館制作の“Voyager”を実際に体験しながら、その内容と使い方を紹介したいと思います。

そもそも“Voyager”ってなに?

 “Voyager(旅)”は、今年4月にリリースされた新しい「Google Earth」の機能です。新しい「Google Earth」はWebアプリになっており、デスクトップ版「Google Chrome」やiOS/Androidで利用が可能。デスクトップ版の「Google Earth」アプリでは利用できないので注意してくださいね。

今年4月にリリースされた新しい「Google Earth」
デスクトップ版「Google Chrome」やiOS/Androidで利用が可能

 「Google Earth」の醍醐味は、地球を隅々まで探検できること。自分が訪れたことのない土地を自由に見て回るのは楽しいものです。しかし、なかにはそんなバックパッカーのような旅ではなく、専門のガイドが選りすぐりの名所・名勝を案内してくれるパッケージツアーのような旅を楽しみたいユーザーもいるかもしれません。

 “Voyager”は、そんなユーザーのために用意されているガイドツアーコンテンツです。世界屈指のストーリーテラー、科学者、および非営利団体の協力のもとで制作されており、世界の大河をめぐる旅や、ビートルズの軌跡をたどるビートルマニアといったコンテンツが用意されています。

 “Voyager”を始めるには、Webブラウザーで新しい「Google Earth」へアクセスし、画面左側にあるサイドバーから[Voyager]ボタンをクリックします(サイドバーの一番上にある“ハンバーガーメニュー”をクリックしてバーを展開すると見つけやすいです)。

 今回新たに追加されたのは“地球で巡る太陽系の旅”です。さっそくクリックして中にダイブしてみましょう。

サイドバーから“Voyager”へアクセス
さっそく“地球で巡る太陽系の旅”をクリックして中にダイブしてみよう

“地球で巡る太陽系の旅”

日本科学未来館の協力のもと作成された“地球で巡る太陽系の旅”

地球は生き物が暮らせるほど豊かな環境に恵まれた天体ですが、太陽系の仲間たちと全く異なっているのでしょうか? 地球を“太陽系の一員”と捉えて、他の天体と似たところをさぐる旅にでかけましょう!

「Google Earth」の“地球で巡る太陽系の旅”から引用

 近年、探査船の活躍などで太陽系の天体の驚くべき自然の姿が明らかになってきています。“地球で巡る太陽系の旅”は、それらと似た地形を地球を案内しながら、太陽系をまるっと体験してしまおうというコンテンツです。

 スタート地点は、東京・お台場にある国立の科学博物館“日本科学未来館”。はるか上空から地球をググッとズームし、3Dで表現された日本科学未来館を臨んだところから、ガイドツアーは始まります。まずは案内役の女性のムービーを観てみましょう。日本発のコンテンツだけあって、日本語で案内してくれるのがありがたいところです。

スタート地点は、東京・お台場にある国立の科学博物館“日本科学未来館”
案内役の女性がムービーで案内してくれる

 次に訪れるのは、“天体が衝突した痕跡”。太陽系の天体には多くのクレーターが存在し、特に水星のカロリス盆地は直径が1,500km以上と太陽系最大級の規模を誇ります。画面右上のギャラリーでは、カロリス盆地のクレーターの写真を閲覧することができます。

 これほど大きくはありませんが、地球にも巨大なクレーターは少なくありません。たとえば約5万年前にできたバリンジャー・クレーター(アメリカ・アリゾナ州)は直径1.2km、深さ180mにもなります。バリンジャー・クレーターの様子は、画面左側のマップで閲覧が可能。「Google Earth」でお馴染みの操作で自由に視点を変更したり、ズームイン・ズームアップが行えます。マップ右下のコントロールを利用すれば、2D・3Dの切り替えや地球儀の回転が可能。人形のアイコンをマップにドラッグ&ドロップすれば“ストリートビュー”を楽しむことができます。バリンジャー・クレーターを歩きながら、カロリス盆地の様子を想像してみてはいかがでしょうか。

水星のカロリス盆地とアメリカ・アリゾナ州のバリンジャー・クレーター
画面右上のギャラリーでカロリス盆地のクレーターの写真を閲覧
ズームアウトしてバリンジャー・クレーターの位置を把握(2D表示)。元の場所へ戻りたい場合は、青い紙飛行機アイコンをクリックすればよい
“ストリートビュー”でバリンジャー・クレーターを探検

 そのほかにも、“地球で巡る太陽系の旅”には火星の27,000mを超える山、金星の巨大カルデラ、土星の衛星エンケラドゥスにある氷に閉ざされた熱い海、木星のオーロラなどを訪れることが可能です。太陽系規模の大自然には圧倒されてしまいますが、地球の自然だって負けてはいません。海底から測れば10,000mもの高さになるマウナケア山、今も活発に活動する阿蘇のカルデラ、海底から熱水を噴き出すロドリゲス海嶺、北欧で楽しめる雄大なオーロラは、太陽系の自然に劣らず雄大で、またよく見れば似たところも多く見つけることができます。地球も太陽系の惑星の兄弟の一員なのだと実感できるのではないでしょうか。

海底から熱水を噴き出すロドリゲス海嶺。マップ上のアイコンをクリックすると、深海の様子を写真で閲覧できる。土星の氷の下も同じような光景が広がっているのだろうか
北欧のオーロラ(ストリートビュー)。木星のオーロラは肉眼で見るとピンク色なのだという

 そのほかにも、“Voyager”には200を超えるコンテンツが用意されており、東京、京都、そして大阪を探索する旅を楽しんだり、秋芳洞や槍ヶ岳など日本にある数多くの美しい名所を訪れることが可能。旅の計画を立てるのにも役立ちます。