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「Windows 10 Fall Creators Update」で廃止・非推奨となる機能が明らかに
「EMET」「3D Builder」が廃止。「Windows PowerShell 2.0」「ペイント」は非推奨
2017年7月24日 12:37
米Microsoft Corporationは、「Windows 10」の次期大型アップデート「Windows 10 Fall Creators Update」で廃止・非推奨となる機能を明らかにした。完全なリストは、同社のサポートページで確認できる。なお、このリストは変更の可能性があるほか、すべての廃止・非推奨機能を網羅しているわけではないので注意。今後公開される情報にも注意を払うべきだ。
廃止される機能
以下の機能は「Windows 10 Fall Creators Update」から削除される見通し。完全に利用できなくなるため、代替策の検討が必要だ。
「3D Builder」アプリ
「3D Builder」はデフォルトでインストールされなくなる。代替として「ペイント 3D」の利用が推奨されている。ただし、“ストア”での提供は継続されるので、ダウンロードして利用することは可能だ。
「Enhanced Mitigation Experience Toolkit(EMET)」
「EMET」の利用はブロックされるようになる。代わりに「Windows 10 Fall Creators Update」で「Windows Defender」に追加される予定の“Exploit Guard(悪用保護)”機能を利用しよう。
「リーダー」および「Windows リーディング リスト」アプリ
「リーダー」は、PDF/XPS/TIFFファイルを閲覧するアプリ。「リーディング リスト」は、気になった記事をストックして“あとで読む”ためのアプリだ。しかし、これらの機能は最新版の「Microsoft Edge」に含まれているため、そちらの利用が推奨されている。
そのほかにも、機能しない「Outlook Express」のレガシーコードや、「SYSKEY.EXE」をはじめとする古いセキュリティ機能が削除される。また、APNの設定を記述したデータベース“Apndatabase.xml”がサポートされなくなる。
非推奨となる機能
以下の機能は「Windows 10 Fall Creators Update」から“非推奨”扱いとなる。“非推奨”機能は今後活発に開発が行われないが、当面の間削除されないため、引き続き利用することは可能。ただし、より新しいソリューションへの移行を早め検討したほうがよいだろう。
「Windows PowerShell 2.0」
アプリケーションおよびコンポーネントは「PowerShell 5.0」以降へのマイグレーションが推奨されている。
「ペイント(Microsoft Paint)」
後継となる「ペイント 3D」がシステムに同梱されているため、古い「ペイント」は非推奨となるようだ。
そのほかにも、Webサーバー「IIS」の古い機能、「Trusted Platform Module(TPM)」のユーザーインターフェイスやレガシーコードなどが削除される予定。また、設定の同期機能、テーマのスクリーンセーバー機能などにも変更があり、一部の機能が削除もしくは非推奨となっている。