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UIを呼び出すタイプの古いサービスアプリは注意 ~Windows 10では事実上利用不能

互換性維持のために残されていた“対話型サービスの検出”機能は将来的に廃止

公式ブログ“Ask CORE”

 Windows 10/Server 2016ではサービスプログラムからデスクトップと対話することができない。公式ブログ“Ask CORE”で13日付けで公開された記事において、この現象についての詳細が案内されている。

 サービスプログラムからGUIアプリケーションを起動すると、タスクバーに“対話型サービスの検出”というアイコンが表示される。これをクリックすると[対話型サービスの検出]ダイアログが現れ、[メッセージの表示]ボタンを押すとデスクトップをキーボードやマウスで操作できるようになる。

 Windows 7/8.1環境ならば、ここで「コマンド プロンプト」などを使ってサービスプログラムと対話することが可能。しかし、Windows 10/Server 2016環境ではマウス・キーボードによる操作を受け付けず、サービスプログラムと対話することができない。

 同社によると、これは“想定された動作”であるという。サービスとデスクトップの直接対話を実現していた“対話型サービスの検出(Interactive Services Detection)”はそもそも互換性維持のために残されていた機能で、セキュリティ上あまり好ましい仕様とは言えない。そのため、Windows 10/Server 2016ではOSに変更が加えられ、事実上利用できなくなった。

 “対話型サービスの検出”機能は、将来的にOSから削除される予定。具体的なスケジュールはまだ決定していないが、“対話型サービスの検出”機能に依存したアプリケーションがあれば早めに改修や移行の計画を立てた方がよいだろう。