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「Copilot in Windows」のWindows 10提供が拡大、5月末にもほとんどのデバイスへ

一方でアカウントにサインインしない状態では最大10件のアクセスに

「Copilot in Windows」

 米Microsoftは3月21日(現地時間)、プレビュー版「Copilot in Windows」の提供範囲を拡大すると発表した。5月末までに対象となるWindows 10/11のデバイスのほとんどで利用可能になるという。一方で、実質的に「Microsoftアカウント」や「Microsoft Entra ID」を要求する変更も実施される。

 「Copilot in Windows」は、デスクトップ右側のパネルで生成AIとチャットできるようにする機能。[Windows]+[C]キーで手軽にON/OFFできるほか、専用の[Copilot]キーを備えたデバイスも登場する見込みだ。

 「Copilot in Windows」は「Microsoftアカウント」や「Microsoft Entra ID」にサインインしていなくても利用できる(会話のターン数などに制限あり)が、今後は「Copilot」アクセスが最大10件へと制限される。この制限に達すると、アカウントへのサインインが必要となる。

 「Copilot in Windows」は「Windows 11 バージョン 23H2」でデフォルト有効。「Windows 11 バージョン 22H2」ではデフォルト無効なので注意したい。また、組織でデバイスを管理している場合は、そのポリシーが尊重される。

 「Windows 10 バージョン 22H2」では昨年11月より「制御された機能ロールアウト」(CFR)と呼ばれる手法で慎重に提供範囲を広げてきたが、今月末にもHome/Proエディションを実行している対象デバイスで展開規模が拡大される。5月末までにはほとんどのデバイスへ行き渡る見込みだ。

 利用中のデバイスで「Copilot」が利用可能になると、タスクバーの通知トレイに「Copilot(プレビュー)」のアイコンが表示される。これを好まない場合は、「設定」アプリの[個人設定]-[タスクバー]ページで無効化可能。この設定ページへアクセスするには、タスクバーの右クリックメニューを利用するのが簡単だ。

「Copilot in Windows」が不要であれば、タスクバーの設定で消せる