Windows Insider Preview

「Copilot in Windows」を開くと他のウィンドウが移動・リサイズされる不満が解消へ

「Windows 11 Insider Preview」Devチャネルで「ドック解除」モードがテスト開始

 このコーナーでは、「Windows 11 Insider Preview」ビルドでテストされている最新のOS機能を紹介します。ただし、テストの結果、紹介した機能が製品版OSに搭載されないこともあります。あらかじめご留意ください。

「Copilot in Windows」。アイコンをタスクバー右端に移設するテストも実施中

 「Copilot in Windows」(旧称:Windows Copilot)は、Windowsのデスクトップ右側のサイドパネルでAIと対話できるようにする機能。通常のチャットに加え、OSの設定変更などの依頼にもこたえてくれる。[Windows]+[C]キーで気軽にアクセスできるのもうれしいポイントだ。

 しかし、この「Copilot」サイドパネルはデスクトップと「ドッキング」(Docking)しており、開くとデスクトップの一部を占有する。つまり、デスクトップ領域がサイドパネルの分狭くなる。そのため、他のアプリウィンドウが「Copilot」サイドパネルに追いやられて位置が変わったり、ウィンドウのサイズが変わってしまうという弊害があった。

 この仕様は他のアプリウィンドウとサイドバイサイドで(一緒に並べて)「Copilot」を利用してほしいという意図からだと思われるが、せっかく調整したアプリウィンドウの位置やサイズが勝手に変更されてしまうのはストレスがたまる。また、これは近いうちに修正される見込みだが、マルチモニター環境でデスクトップのアイコンが他のモニターへ移動してしまうといったトラブルも発生していた。

 そこで、米国時間12月7日にDevチャネルでリリースされた「Windows 11 Insider Preview」Build 23601では、「ドック解除」(Undock)された「Copilot」パネルがテスト導入されている。サイドパネル右上に新設されたアイコンをクリックすれば、パネルのドッキングを解除して、フローティング表示にすることができる。サイドパネルは他のアプリウィンドウに覆いかぶさるようになり、ウィンドウの位置やサイズが勝手に変更されてしまうことはなくなる。

「Copilot in Windows」パネルをドック解除する機能がテスト開始

 また、アンドック(フローティング)状態の「Copilot」パネルは自由にサイズが変更可能。ユーザーが使いやすいと思う幅に調整できるのは魅力といえるだろう。

 そのほかにも、同社は「Copilot in Windows」アイコンをタスクバー右端に移設するテストなどを実施中だ。興味のあるユーザーは「Windows Insider Preview」プログラムに参加し、チャネルを「Dev」に切り替えるとよい。