Windows Insider Preview

「Copilot in Windows」が単体アプリに? タスクバーにもピン留めできるバージョンがテスト

キーボードショートカット[Windows]+[C]キーは廃止【6月3日追記】

 このコーナーでは、「Windows 11 Insider Preview」ビルドでテストされている最新のOS機能を紹介します。ただし、テストの結果、紹介した機能が製品版OSに搭載されないこともあります。あらかじめご留意ください。

「Copilot in Windows」が単体アプリに? タスクバーにもピン留めできるバージョンがテスト

 デビュー当初、「Copilot in Windows」はデスクトップ右側を占有する“ドッキング”モードで提供されていたが、これは開閉の際に他のアプリウィンドウのレイアウトを変えてしまうため反発が根強く、“ドック解除”(Undock)されたフローティングモードや、自由にリサイズ・位置変更ができるウィンドウモードがテストされてきた。しかし、ウィンドウモードにするなら、いっそのことOSとの統合を諦めて、単体のアプリとして提供してもよいのではないだろうか。タスクバー右端に「Copilot in Windows」アイコンが固定されていることに不満を感じているユーザーも少なくはない。

 そういう判断があったのかどうかは定かではないが、米国時間5月30日にCanaryチャネルでリリースされた「Windows 11 Insider Preview」Build 26227では、タスクバーにピン留めが可能な“進化した”「Copilot in Windows」エクスペリエンスが導入されている。

 このエクスペリエンスは、Webサイトをローカルアプリのように扱えるようにする仕組み「プログレッシブ Web アプリ」(PWA)として実装されているようで、中身はWebページだが、一般のアプリウィンドウと同様、ウィンドウのサイズ変更、移動、スナップなどが可能(ついでに「Microsoft Edge」に追加した拡張機能も一部利用できる)。アプリアイコンもツールバー右端ではなく、[スタート]画面やタスクバーからアクセスする仕組みとなっている。紆余曲折の末、フツーのアプリになったといえるだろう。

[スタート]画面やタスクバーからアクセスする仕組みに
実態はWPAのようだ

 ただし、この変更の一環としてキーボードショートカット[Windows]+[C]キーは廃止されるとのこと。このキーボードショートカットは元々、廃止されたOS統合「チャット」機能のものだったが、「Copilot in Windows」が導入される際、そのキーボードショートカットとなっていた。もし今回の変更が製品版でも採用されれば、またキーボードショートカットが変更されることになる。

 ただし、デバイスに[Copilot]キーがある場合は、それで「Copilot in Windows」を起動できるとのこと。[Copilot]キーは同社が推進する「Copilot+ PC」デバイスの要件になっているので、これから発売されるPCの多くには標準搭載されるはずだ。

 [Copilot]キーがないデバイスで「Copilot in Windows」をキーボードだけで呼び出したい場合は、[Windows]+数字キーを活用すればよい。たとえば「Copilot in Windows」アイコンをタスクバーの左から3番目にピン留めしている場合、[Windows]+[3]キーで「Copilot in Windows」を起動できる。

[2024年6月3日編集部追記] キーボードショートカット[Windows]+[C]キーの廃止については、Devチャネル(Windows 11 Insider Preview Build 26120.751, KB5037874)にも展開開始された、とMicrosoftが明らかにしている。