やじうまの杜

使いこなしてスキルアップ! [Windows]キーを使ったショートカットのまとめ

覚えておくと便利なものを厳選してご紹介

 “やじうまの杜”では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。

この画面を呼び出すためのホットキーは[Windows]+何キー?

 以前、本誌で『ロックしてる? 席を外す時にPCをロックしないなんて怖すぎる! - いまさら聞けないWindows 10のTips』という記事を掲載した際、PCをロックするには“[Ctrl]+[Alt]+[Del]キーを同時に押して[ロック]を選ぶ”とご紹介していたのですが、“[Windows]+[L]キーを使うと便利だよ!”というフィードバックを多くいただきました(ありがとうございます!)。確かに[Windows]+[L]キーが一番簡単な方法ですね。ただ、この記事を執筆したライターさんを少し擁護させていただくなら、[Windows]キーを備えていないキーボードは少なくないので、“[Ctrl]+[Alt]+[Del]キーを同時に押して[ロック]を選ぶ”という方法も覚えて損はないかと思います。

 ——それはさておき。

 最近のWindowsでは[Windows]キーを利用したショートカットが充実していて、筆者も個人的に愛用しています。よい機会なので、そのなかでも覚えておくと便利なものを厳選してご紹介しようかと思います(基本的にWindows 10を前提としています)。

タスクバーに登録してあるアプリを起動する[Windows]+数字キー

 よく使うアプリケーションをタスクバーにピン留めし、マウスでクリックして起動しているユーザーは少なくないと思いますが、意外に知られていないのが[Windows]+数字キーによる起動です。

 たとえば、[Windows]+[1]キーを押すとタスクバーの一番左端にあるアプリケーションを起動することが可能。[Windows]+[2]キーならば2番目、[Windows]+[3]キーならば3番目のアプリを起動できます。ちなみに[Windows]+[0]キーだと10番目のアプリを起動できるようです。

[Windows]+[1]キーを押すとタスクバーの一番左端にあるアプリケーションを起動することが可能

 ついでに[Windows]+[E]キーなども覚えておくと便利かもしれません。「エクスプローラー」を一発で起動できますよ!

“タスク ビュー”でアプリを切り替え[Windows]+[Tab]キー

 アプリケーションを起動したら、次はそれを切り替える“タスク ビュー”を起動するショートカット[Windows]+[Tab]キーを覚えておきましょう。マウスで切り替えるよりも効率的です。

[Windows]+[Tab]キーで“タスク ビュー”へアクセス

 かつては[Alt]+[Tab]キーで切り替えることが多かったと思いますが、“タスク ビュー”ならば

  • 仮想デスクトップの切り替えも可能
  • マルチモニター環境ならば、アプリをモニターごとに列挙できる(設定で変更可能)
  • キーから指を放しても切り替え画面が消えない([ESC]キーなどで閉じます)

などの利点が得られます。使い慣れた[Alt]+[Tab]キーと適宜使い分けるとよいでしょう。

[Alt]+[Tab]キー

 タスク関連では、

  • [Windows]+[B]キー:タスクトレイにキーボードのフォーカスを移動
  • [Windows]+[T]キー:タスクバーのボタンにフォーカスを移動([Windows]+[T]キーの連打で次のボタンへ移動できる)

なども覚えておくと便利です。

[Windows]+[Ctrl]+左右キーで仮想デスクトップを切り替え

 仮想デスクトップの切り替えは、わざわざ“タスク ビュー”へアクセスしなくても、[Windows]+[Ctrl]+[←]キーまたは[Windows]+[Ctrl]+[→]キーで行えます。

 余裕があれば、以下のホットキーも覚えておくと便利です。

  • [Windows]+[Ctrl]+[D]キー:仮想デスクトップを作成する
  • [Windows]+[Ctrl]+[F4]キー:現在の仮想デスクトップを閉じる

 とはいえ、仮想デスクトップ関連のホットキーはまだまだ不足感が否めないですね。“窓の杜”では仮想デスクトップ機能の使い勝手を向上させるためのツールも紹介しているので、こちらも参考にしていただけると幸いです。

邪魔なウィンドウを隠す[Windows]+[Home]キー

デスクトップに散らばったウィンドウ

 [Windows]+[Home]キーは個人的にも是非お勧めしたいホットキーです。これを押せば、アクティブウィンドウを残して他のウィンドウを最小化することができます。

アクティブウィンドウを残して他のウィンドウを最小化する[Windows]+[Home]キー

 似たようなホットキーに以下のものがあります。状況によって使い分けるとよいでしょう。

  • [Windows]+[D]キー:ウィンドウをすべて非表示にしてデスクトップを表示する(もう一度押せば元の状態へ戻せる)
  • [Windows]+[M]キー:すべてのウィンドウを最小化してデスクトップを表示する(もう一度押しても元に戻らない)
  • [Windows]+[,]キー:デスクトップを一時的に表示(ピーク)

 [Windows]+[D]キーと[Windows]+[M]キーの関係は少しややこしいですが、

  • [Windows]+[D]キー:デスクトップ(Desktop)の表示
  • [Windows]+[M]キー:すべてのウィンドウを最小化(Minimize)

と覚えればわかりやすいのではないでしょうか。

デスクトップを一時的に表示(ピーク)する[Windows]+[,]キー

スクリーンショットを保存する[Windows]+[PrintScreen]キー

 [PrintScreen]キーを押すとデスクトップを撮影してクリップボードへコピーできることは有名ですが、[Windows]キーと一緒に押すとフォルダー(%USERPROFILE¥Pictures¥Screenshots%)へ保存してくれるのは知らない人も多いかもしれません。

スクリーンショットを保存する[Windows]+[PrintScreen]キー。作動時にデスクトップが暗転するので、ちゃんとスクリーンショットが撮れたかわかりやすい

 [PrintScreen]キーなどを使ってスクリーンショットを撮る方法については以前にまとめたことがあるので、そちらも参考にしてください。

便利なメニューを呼び出す[Windows]+[X]キー

 もし知らなかったら今回覚えて帰ってほしいキーボードショートカットの筆頭は、[Windows]+[X]キーです。これを押すと、「デバイス マネージャー」や「タスク マネージャー」、「コンピューターの管理」、「イベント ビューアー」などにアクセスできます。

便利なメニューを呼び出す[Windows]+[X]キー

 また、「PowerShell」へのアクセスも可能。管理者権限付きと管理者権限なしが選べて便利です。「コマンド プロンプト」の方が好みのユーザーは、「設定」アプリから変更することもできますよ。

 他にも利用頻度の高いキーボードショートカットに[Windows]+[R]キー(名前を指定して実行)がありますが、これはコマンドを知らないと使えないので中級者以上向けでしょうか。

まとめ

 今回は紹介しきれませんでしたが、これ以外にも、

  • [Windows]+[+]キーで「拡大鏡」アプリを呼び出してデスクトップを拡大
  • [Windows]+[N]キーで「OneNote」のノートを表示する(要「OneNote」アプリ)

など、覚えておきたいホットキーは少なくありません。なかには、[Windows]+[ScrollLock]キーで「コントロール パネル」の[システム]画面を開くなどのように、ほとんど知られていない(&それいつ使うの!? みたいな)ものもありますが……たまには[Windows]キーを押しながらいろんなキーを押してみて、どのキーに何が割り当てられているのか試してみても面白いかもしれませんね。

 少し古いものになりますが、以前にMicrosoftのドキュメントも紹介しているので、参考にしてください。

  • 【レビュー】Windows 10で利用できるキーボードショートカット一覧 - 窓の杜
    http://forest.watch.impress.co.jp/docs/review/718022.html

 今回の結論:[Windows]キーはめっちゃ便利!!