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「Microsoft Copilot」にプロジェクトをフォローアップする「Copilot in Planner」が追加

Microsoftが2024年5月のアップデートまとめを発表

「Microsoft Copilot」2024年5月アップデートまとめが公開

 米Microsoftは5月31日(現地時間)、生成AIブランド「Microsoft Copilot」の2024年5月のアップデート内容を発表した。

「Copilot in Viva Glint」でコメント分析が可能に

 「Microsoft Viva」は、従業員と会社の関係(エンゲージメント)改善を目指して開発されたソリューション。「Copilot in Viva Glint」では従業員から集めたコメントを手動で分析することなく、Copilotが自動でコメント分析や要約をしてくれる。この機能は6月にパブリック プレビューで利用できるようになる。

「Copilot in Viva Glint」でコメントを分析

プロジェクト進行をサポートする「Copilot in Planner」がリリース

 プロジェクトの計画などのタスク管理を行うツール「Copilot in Planner」が公開された。Copilotで、ユーザーのプロンプトにもとづいたタスク、目標、バケットを生成し、計画を作成可能。また、タスクの優先度の表示やタスクの進捗状況を知らせるなどのプロジェクト管理ができる。現在、「Microsoft Teams」上でプレビュー版として展開中。

「Copilot in Planner」を使用したマーケティングプランの作成

「Copilot Lab」でプロンプト共有が可能に

 AIアプリやプロンプトのライブラリ「Copilot Lab」で、組織内においてプロンプトの作成、公開、管理が可能になった。現在、プロンプト作成中においてインスピレーションを与えたり、ガイドする提案プロンプトを導入している。

 また、人事部、マーケティングに関するプロンプトのほか、金融サービス、小売、製造といった特定業界向け固有別のプロンプトも公開中。今後は他業界・他業種のプロンプトも公開予定としている。

業界・業種別のプロンプトを利用できる

「Copilot チャット」でタスクの進捗状況を確認

 仕事の進捗状況をダッシュボードで表示する「Catch up」が利用可能になった。会議やドキュメントに関連する更新情報を確認可能で、すでに利用できる。

ダッシュボードで進捗状況を表示

「Word」で文書の下書きを提案するなど

 「Microsoft Word」上のCopilotで、文書の選択範囲を修正したり、選択内容についてさらに説明を加えたり、統計情報などを追加可能になった。なお、この機能は4月にWeb版で展開を開始している。

作成した下書きについて説明してくれる

「Copilot in Loop」でプロンプトの共同入力が可能に

 「Notion」の対抗馬として知られる「Microsoft Loop」アプリで、Copilotのコンポーネントが利用可能となった。具体的には、複数人でCopilotにプロンプトを与えることが可能。なお、Loopコンポーネントをほかのアプリで共有すると、Copilotの会話が引き継がれる。この機能は、現在展開中。

ループ コンポーネントが挿入された新しい「Outlook」のメール

「Copilot in Forms」でCopilotがフォローアップする機能を追加

 「Microsoft Forms」にCopilotによるフォローアップ機能を追加した。フォーム作成者らにフォームの回答率をメールで知らせるほか、回答率が低い場合はCopilotがリマインダーを作成・送信できたり、逆に十分な回答が寄せられたときCopilotがフォームの分析情報を確認するように促す、などといったサポートを行う。この機能は、現在展開中。

フォームのリマインダーメール

 このほか管理者向けには、企業情報を管理する「 Copilot connectors」などがリリースされている。