Windows Insider Preview

Microsoft、Windows 11の「チャット」機能を諦める――無償版「Teams」に置き換えへ

Build 23481(Dev)でテスト

 このコーナーでは、「Windows 11 Insider Preview」ビルドでテストされている最新のOS機能を紹介します。ただし、テストの結果、紹介した機能が製品版OSに搭載されないこともあります。あらかじめご留意ください。

タスクバーに統合された「チャット」機能

 タスクバーに統合された「チャット」機能は「Windows 11」の目玉機能の一つだったが、正直なところ、活用している人を見たことがない。残念ながら、貴重なタスクバー領域とディスクドライブをただ浪費するだけの存在となっている。Microsoftもこうした状況を改善しようと、何度かタスクバーの「チャット」機能をテコ入れしてきたが、思うような結果が得られていない。

 そこで、とうとうこの「チャット」機能を諦める気になったようだ。米国時間6月14日にリリースされたBuild 23481(Dev)で、家庭向けの無償版「Microsoft Teams」に置き換えられることになった。

「チャット」機能(手前)と家庭向けの無償版「Microsoft Teams」(奥)。ビジネス向け「Teams」はまた違うのが少しややこしい

 従来の「チャット」機能はタスクバーに統合されており、「設定」アプリで無効化してもアイコンが非表示になるだけで、機能そのものを削除することはできなかった。しかし、無償版「Microsoft Teams」は単に「ピン留め」されているだけで、他のアプリと同様、タスクバーから外したり(ピン留めの解除)、アプリをアンインストールしたりするのは難しくない。

 同社は今後、「チャット」機能の代わりに無償版「Teams」の機能強化や改善を進めていく考えだ。