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「Windows Copilot」のプレビューが開始 ~デスクトップでAIと対話、さまざまな作業を依頼

「Windows 11 Insider Preview」Build 23493(Dev)以降で順次展開

Microsoft、「Windows Copilot」のプレビューを開始

 米Microsoftは6月29日(現地時間)、「Windows Copilot」のプレビューを開始した。Devチャネルでリリースされた「Windows 11 Insider Preview」Build 23493以降と、「Microsoft Edge」v115.0.1901.150以降の組み合わせで初期実装を体験できる。

 「Windows Copilot」はデスクトップ右側のドッキングパネルでAIと対話したり、OSの操作を依頼したりできる機能。先月開催された開発者向けカンファレンス「Build 2023」で6月のプレビューが予告されていた。

 「Windows Copilot」を開始するにはタスクバーのボタンを押すか、[Windows]+[C]キーを押す。ちなみに、この[Windows]+[C]キーは現行OSではチャット機能を呼び出すために用いられているが、この機能は無償版「Microsoft Teams」へ置き換えられることが決まっている。

 「Windows Copilot」のパネルはデスクトップ右側を占有し、アプリケーションのウィンドウとは重ならない。そのため、必要なときはいつでもアクセスできる。もちろん、邪魔であれば閉じておくことも可能。初期プレビューでは質問のほかにも、以下のようなアクションがサポートされる。

  • ダークモードへ切り替える
  • 応答不可モード(Do Not Disturb)にする
  • スクリーンショットを撮る
  • このWebサイトを要約する(「Edge」でアクティブなタブを参照)
  • 月に住む犬の話を書く
  • スズランが咲き乱れる静かな鯉の池の絵を描く
閲覧ページの要約を依頼

 中身は「Bing」のAIチャットになっているようで、「Bing」の広告を通じて関連性が高いと思われるインラインレコメンデーションが表示される場合もあるとのこと。アカウントはWindowsへサインインしているのと同じ「Microsoft アカウント」(MSA:個人)または「Azure Active Directory」(AAD:会社または学校)アカウントが用いられる。初期バージョンではサポートされないものの、AADでサインインしている場合は社内情報を活用した受け答えも可能になるだろう。

 なお、「Windows Copilot」の展開は一部の環境から実施される。Devチャネルユーザーであってもすぐに利用できるとは限らないので注意したい。また、プレビュー中の「Windows Copilot」はあくまでも初期段階のものだ。同社は今後もサードパーティープラグインへの対応をはじめとする改善を進めていくとしている。