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次期機能更新「Windows 11 2023 Update」(バージョン 23H2)がRelease Previewに

ISOファイルも提供。タスクバーのチャット機能は無料版「Microsoft Teams」に置き換え

「Windows Update」で配信される「Windows 11 バージョン 23H2」。[ダウンロードしてインストール]ボタンを押さない限りアップグレードはされない

 米Microsoftは9月26日(現地時間)、「Windows 11」の次期機能更新プログラム「バージョン 23H2」をRelease Previewチャネルでリリースした。名称は「Windows 11 2023 Update」で、ビルド番号は「22631」。一般公開は今年の第4四半期(10月~12月)が予定されている。

 「Windows 11 バージョン 23H2」は、7月にアナウンスされた通りコードベースとサービシングブランチを「バージョン 22H2」と共有しており、「イネーブルメント パッケージ」(eKB:有効化パッケージ)で新機能の状態を切り替えているだけとなっている。そのため、「22H2」からのアップデートは数分で完了する。「Copilot in Windows」など、「22H2」で先行提供されている150以上もの新機能も含まれている。

 加えて、「23H2」ではタスクバーのチャット機能が無料版「Microsoft Teams」に置き換えられる。

 無料版「Teams」はタスクバーにピン留めされており、数クリックで仲間とチャットや音声通話、ビデオミーティングが行えるように設計されている。旧来のチャット機能のようなミニモードも追加されており、他の作業を妨げず、並行して利用できる。既定でタスクバーに固定されるが、不要であれば外すことも可能だ。

タスクバーのチャット機能が無料版「Microsoft Teams」に置き換え

 そのほかにも、無料版「Teams」では以下の機能が提供される。

  • 「スマートフォン連携」アプリと統合。Androidデバイスとリンクし、電話番号を利用してSMSメッセージを送受信したり、ミーティングのリンクを共有できる
  • 「People」エクスペリエンスを刷新
  • 新しい「Play Together」ウィジェット(無料)。Windows 11の「ゲーム バー」([Windows]+[G]キー)からウィジェットを利用すれば、「Teams」経由で友人と一緒にゲームをプレイできる

 「Windows 11 バージョン 23H2」を一足先に体験したい場合は、「Windows Insider Program」のRelease Previewチャネルに参加する必要がある。いわゆる「Seeker」エクスペリエンスで提供されており、「Windows Update」で手動チェックした場合にのみ、ダウンロードとインストールを案内する画面が現れる。ユーザーに無断で適用されてしまうことはない。

「Windows Insider Program」のRelease Previewチャネルに参加

 商用ユーザーの場合は、「Windows Update for Business」(WUfB)や「Windows Server Update Service」(WSUS)、「Azure Marketplace」などのチャネルで「バージョン 23H2」が提供される。ISOイメージファイルのダウンロードも可能だ(「Windows Insider Program」に参加済みの「Microsoft アカウント」が必要)。

ISOイメージファイルのダウンロード提供も開始