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【速報】「Windows 11 2023 Update」(バージョン 23H2)の一般提供が開始
AI機能「Copilot」をはじめとする150以上もの新要素、タスクバーのチャットは無料版「Teams」に
2023年11月1日 03:35
米Microsoftは10月31日(現地時間)、「Windows 11」の新しい機能更新プログラム「Windows 11 2023 Update」(バージョン 23H2)を一般公開した。「Windows Insider Program」に加入していない一般のユーザーに対しても、段階的な配信が開始される。
「Windows 11 バージョン 23H2」は、「Windows 11」で2回目となる年次の大規模アップデート。とはいえ、コードベースとサービシングブランチは「バージョン 22H2」と共有で、「イネーブルメント パッケージ」(eKB:有効化パッケージ)で新機能の有効・無効を切り替えているだけだ。そのため、「バージョン 22H2」からのアップデートであればものの数分で完了する(「バージョン 21H2」からのアップデートは、OSの入れ替えとなるため時間がかかる)。また、「Copilot in Windows」をはじめ、一部の「22H2」環境で先行提供されている150以上もの新機能も含まれている。
「バージョン 23H2」固有の変更点としては、タスクバーのチャット機能が無料版「Microsoft Teams」に置き換えられることが挙げられる。無料版「Teams」はタスクバーにピン留めされており、数クリックで仲間とチャットや音声通話、ビデオミーティングが行えるほか、以前のチャット機能のようなミニモードも提供される。また、「Xbox Game Bar」を介して家族・友人と一緒にゲームを楽しむことも可能。
ちなみに、「バージョン 23H2」のサービス期間はHome/Proエディションが24カ月、Enterprise/Educationエディションが36カ月だ。
なお、アップグレードの提供は段階的に拡大される。対象となるまでには多少時間がかかるので注意したい。興味のあるユーザーは、「設定」アプリの[更新とセキュリティ]-[Windows Update]ページで[利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する]オプションをONにし、手動で[更新プログラムのチェック]ボタンを押すとよい。デバイスがアップグレードの配信対象となっていれば、「Windows 11、バージョン 23H2の機能更新プログラム」のダウンロードとインストールが案内される。
更新プログラムのダウンロードはバックグラウンドで行われ、準備が完了すると、インストールとOSの再起動を行うタイミングをユーザーが選択できる。勝手にアップグレードされてしまうことはないので安心してほしい。
案内が表示されない場合は、利用中のデバイスにまだ「バージョン 23H2」が展開されていないか、既知の互換性問題があるなどの理由で配信対象から除外されている可能性がある。後日改めてチェックしてみよう。どうしても待てない場合は、インストールアシスタントやメディア作成ツール、ISOイメージファイルを入手してアップグレードすることも可能だ。ただし、OSを丸ごとダウンロードするため多少の時間がかかる点には注意したい。