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「Windows 11 2023 Update」のITプロ向け新機能 ~Microsoftが案内
パスワードレス体験やファイヤーウォールの改善など
2023年11月6日 16:31
米Microsoftは10月31日(現地時間)、「Windows 11 2023 Update」(バージョン 23H2)を一般公開した。この機能更新プログラムには一部「バージョン 22H2」でも展開中の新機能が多数が含まれているが、なかでもITプロ向けといえる機能が公式ブログ「Windows IT Pro Blog」で案内されている。
- Copilot in Windows(Windows Copilot、プレビュー中):[Windows]+[C]キーでいつでもデスクトップ右端に呼び出せるAIアシスタント。会話をやり取りしながらインスピレーションを得たり、雑事を任せて目の前の付くに集中したりするのに役立つ
- パスワードレス:「Windows Hello for Business」や「FIDO2」セキュリティキーを使ったパスワードレス体験
- Microsoft Entra Join(旧Azure AD Join):デバイスのロック解除時のパスワードとセッション内認証のオプションを削除
- 「Windows ファイアウォール」の強化:
►「Application Control for Business」(旧Windows Defender Application Control)で絶対ファイルパスなしで特定のアプリケーションにWindowsファイアウォールルールを適用
►ファイアウォールルールが適切に適用されるように、「Microsoft Entra Join」デバイスがオンプレミスのドメインサブネット上にあることを判断するためのネットワークリストマネージャー設定を構成。「Windows ファイアウォール」のネットワークリストマネージャ設定を使用して、ロケーションを認識
►ドメイン、プライベート、およびパブリックファイアウォールプロファイルに対してより詳細な「Windows ファイアウォール」ログを構成。インターネット制御メッセージプロトコル(ICMP)タイプとコードに対する「Windows ファイアウォール」の受信および送信ルールを指定 - 組織全体のタスクバー検索エクスペリエンスをより詳細に制御し、新しいポリシーを使用して Windows 11 のタスクバーボタンをカスタマイズできるように
- 「Snipping Tool」の強化
►音声とマイク入力のサポートにより、同僚や顧客向けのチュートリアルやデモを簡単に録音できる
►テキスト認識と再編集により、オンライン記事やオンライン会議、その他ソースからテキストを簡単にコピーできる。プライバシー保護のマスクをかけることも可能で、ドキュメントやプレゼンテーションに組み込むのも簡単に
そのほかにも、主に一般ユーザーだが業務に役立つ改善がいくつか案内されている。
- アイコンのグループ化を解除し、タスクバーにラベルを表示することで、開いているアプリケーションやファイルに簡単にアクセスできるように
- RARやその他のファイル圧縮形式をネイティブサポートした、よりシームレスなファイルエクスプローラー
- 各自の閲覧履歴に基づいて、スタートメニューにおすすめのウェブサイトを表示(この機能はポリシーで管理可能
- アプリケーションごとに音量や音声出力をより簡単にコントロールできる新しいボリュームミキサー
- 各アカウントタイプで許可されたアプリのみを表示するカスタマイズされたスタートメニューで、Windows 11デバイスにマルチアプリのキオスクを設定する機能
- 「Windows 11 Education Edition」向けの統合サインイン
- 主要な開発者ワークロードのパフォーマンスを向上させるために設計された、新しいストレージボリュームの形式である「Dev Drive」。信頼指定、ウイルス対策設定、およびフィルタの管理制御を含む、ストレージ ボリュームの設定とセキュリティの制御を強化