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「Snipping Tool」にテキスト認識、スクショの文字をクリップボードへ簡単コピー

プレビュー版Windows 11(Canary/Dev)でテスト開始

「Snipping Tool」の新機能「テキスト アクション」

 米Microsoftは9月14日(現地時間)、Windows 11標準のデスクトップ撮影・録画アプリ「Snipping Tool」のアップデート(v11.2308.33.0)を発表した。まずは「Windows Insider Preview」のCanary/Devビルドでテストされる。

 このアップデートの目玉は、新機能「テキスト アクション」(Text Actions)だ。これはキャプチャーしたスクリーンショットに写っているテキストを認識し、クリップボードへコピーできるようにするもの。おそらく内部的にはWindowsのAPIが利用されており、「PowerToys」の簡易OCRツール「Text Extractor」などと同等の精度をもつものと思われる。

 使い方は簡単で、編集画面のツールバーに新設されたボタンを押すだけだ。スクリーンショットの枠が青く光り、やがてテキスト部分がハイライトされ、好みの部分を選択できるようになる。その状態で[Ctrl]+[C]キーを押せば当該テキストをクリップボードへ送ることが可能。[Ctrl]+[A]キーで全選択してコピーすることもできる。

 この機能が優れているのは、[クイック編集]コマンドで簡単に個人情報をマスク(黒塗り)できる点だ。現行版ではメールアドレスと電話番号に対応しており、ワンクリックでプライベートな情報を検出し、黒く塗りつぶして隠せる。選択したテキストを右クリックメニューからマスクすることも可能だ。

[クイック編集]コマンドで簡単に個人情報をマスク

 そのほかにも、「スマートフォン連携」(Phone Link)アプリv1.23082.123.0以降との組み合わせで、スマートフォンで撮影した写真をトースト通知で即座に受け取れるようになった。トーストをクリックすると「Snipping Tool」アプリで写真を開くことができるので、上述の「テキスト アクション」とも簡単に組み合わせられる。

最新の「スマートフォン連携」アプリと組み合わせて、スマートフォンで撮影した写真を「Snipping Tool」アプリですばやく編集