やじうまの杜

「Snipping Tool」のデスクトップ録画機能、一足先に試してみました

お手軽なのはうれしいけれど、ちょっとした課題も

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 先日デスクトップ録画機能を搭載した「Snipping Tool」のテストが開始されたことをお伝えしましたが、このバージョンがようやく編集部にもロールアウトされてきました。さっそく試してみましたので、その様子をお伝えします。

デスクトップ録画機能を搭載した「Snipping Tool」

 ちなみに、OSは「Windows 11 Insider Preview」Build 25267(Dev)、「Snipping Tool」のバージョンは「11.2211.35.0」です。

「Snipping Tool」のバージョンは「11,2211,35.0」

 デスクトップ録画を開始するには、まずツールバーに新設されたスイッチを操作し、モードを[録画]へ切り替えます。

ツールバーに新設されたスイッチを操作し、モードを[録画]へ切り替え

 続いて[新規]ボタンを押すと「Snipping Tool」ウィンドウが消え、撮影範囲の選択に移ります。撮影範囲は矩形でのみ指定が可能。デスクトップ全体が暗転し、マウスをクリック&ドラッグすると指定範囲のみがハイライトされます。この辺りは静止画キャプチャーで[切り取りモード]を[四角形の領域切り取り]に設定した場合と同じ動作ですね。

撮影範囲の選択

 撮影範囲の指定が完了すると、[スタート]ボタンがハイライトします。これをクリックするとカウントダウンが開始。「0」になると撮影が始まり、ボタンが録画アイコンに変わります。赤い点線で示される領域がキャプチャーされるので、この中で録画したい作業を行いましょう

カウントダウンののち、撮影が開始される

 録画を終了したい場合は、ツールバーの録画ボタンをクリック。すると、再び「Snipping Tool」ウィンドウが現れ、プレビューが行えるようになります。[録画]モードでは注釈の機能は利用できないようですので、編集の際は他のアプリが必要です。

キャプチャーした動画のプレビュー

 ちなみに、保存形式はMP4だけでした。また、自動保存の対象にはならないようです。

 編集部にて試用したところ、モードスイッチのラベル表示がおかしい上、使っているうちにウィンドウのサイズが勝手に変わるという奇妙な挙動がありました。また、ときどき録画に失敗して、エラーメッセージが表示されます。

ときどき録画に失敗して、エラーメッセージが表示される

 しかし、標準ツールでデスクトップの録画が可能なのはやはり手軽。今後は品質の改善と、早期の一般提供開始に期待したいところですね。

Windows標準の「Snipping Tool」でデスクトップを録画