脱初心者!すぐに役立つショートカットキー
第9回
作業中のウィンドウをササっと動画キャプチャーできるショートカットキー
2022年12月28日 06:45
アプリの使い方を動画でわかりやすく説明したい、なんかアプリの挙動がおかしいが静止画では説明が難しいので状況を録画したい……こういったことはよくありますよね。「ScreenToGif」や「Bandicam」といった専用の動画キャプチャーツールを利用してもよいのですが、たかだか1回撮影するためだけにわざわざアプリをインストールするのが面倒。また、インターネット接続がたまたまなかったり、IT管理者がサードパーティー製アプリのインストールを制限しているケースもあり得るでしょう。
作業ウィンドウをササっと録画したい場合は[Windows]+[Alt]+[R]キー
そんなときに便利なのが、 [Windows]+[Alt]+[R]キー です。これはOS標準搭載のゲーマー向けユーティリティ「ゲーム バー」(Game Bar)の一機能を呼び出すショートカットキーで、アクティブな(操作中の)ウィンドウを撮影し、動画ファイルとして保存します。事前準備不要で手軽に使えるのが魅力ですね。[R]キーは「録画」(Record)の「R」と覚えておきましょう。
使い方は簡単で、ショートカットキーを押すとデスクトップ右上の方に小さなツールバーが現れ、録画が開始。青い停止ボタンを押すと、録画が終了します。カウントダウン機能も撮影範囲を選択するプロセスすらなく、大変シンプルです。
録画が完了するとデスクトップ右側に「ゲーム バー」の通知が現れるので、それをクリックして「ゲーム バー」のギャラリーにアクセスすると、これまでの録画履歴をチェックできます。
録画ファイルは「%USERPROFILE%¥Videos¥Captures」フォルダーに保存され、名前にはウィンドウタイトルと撮影日時が自動で付与されます。フォーマットはMP4で、他の形式を選ぶことはできないようです。
「%USERPROFILE%」はユーザーフォルダーを指し、通常は「C:¥Users¥<ユーザー名>」になります。エクスプローラーのアドレスバーや[ファイル名を指定して実行]([Windows]+「R」キー)に入力してアクセスすることもできるので、覚えておくとよいでしょう。
注意点としては、利用の際になんらかのウィンドウを選択する必要があり、 デスクトップ全体は撮影できません 。また、撮影中にウィンドウサイズを変更すると、録画は停止します。カウントダウンがないので、撮影前に心の準備をしたいユーザーにも向かないかもしれません。もともとゲームのプレイ中に面白い場面をサクッと録画したいというニーズに応える機能なので、この点は仕方がないですね。
こうした弱点は、来年にも「Snipping Tool」へ追加される予定のデスクトップ録画機能でカバーされるのかもしれません。
一部の環境では[Windows]+[Alt]+[R]キーを押しても「ゲーム バー」のデスクトップ録画機能が起動しないこともあるようです。よくあるのは「GeForce」シリーズのGPUを使っている場合に、「GeForce Experience」のパフォーマンスオーバーレイ([Alt]+[R]キー)が立ち上がるパターンです。
これを回避するには、「GeForce Experience」の設定画面でオーバーレイを無効にするか、オーバーレイのショートカットキーを変更する必要があるでしょう。