ニュース

Microsoft、“ゲーム バー”のミニツールストア“Game Bar Widget Store”を正式公開

“ゲーム バー”本体にもクリックスルーと透明度サポートを追加

Windows 10の“ゲーム バー”から“Game Bar Widget Store”へアクセスした様子

 米Microsoftは7月1日(現地時間)、Windows 10の“ゲーム バー”に追加できるウィジェットを集めた“Game Bar Widget Store”を正式公開した。“ゲーム バー”本体にも、いくつかの機能追加が行われている。

 “ゲーム バー”(「Xbox Game Bar」アプリ)は、Windows 10に組み込まれているゲーム支援機能。[Windows]+[G]キーを押すとゲームの前面にオーバーレイ表示され、リソースメーターやFPSカウンター、スクリーンショット、録画、チャット、オーディオコントロールといった便利なミニツールにアクセスできる。

 これらのミニツールは“ウィジェット”と呼ばれており、“Game Bar Widget Store”から追加が可能。不要であれば非表示・削除が可能で、レイアウトも自由にカスタマイズできる。今回の正式リリースに合わせ“Game Bar Widget Store”のラインナップも拡充されており、以下のウィジェットが紹介されている。

  • Ghost:「Destiny 2」のために同社が開発したコンパニオンウィジェット。“Bungie.net”アカウント経由でゲームプレイの進捗や獲得賞金、進行中のクエストなどが確認できる。コードインジェクションやバッファハイジャックのようなハッキングに頼らない設計になっており、チート防止ツールとの相性も良い
  • XSplit’s Game Bar HUD:ストリーミング・ビデオミキシングツール「XSplit」のフロントエンド。ストリーミングデバイスがミュートされていないかチェックしたり、オーディオレベルをモニターするのに便利だ。4月からパブリックテストが行われていたが、この度正式リリースされた。なお、利用するにはPCに「XSplit Broadcaster」がインストールされている必要がある
  • CORSAIR iCUE Game Bar Widgets:Corsair社のライティングシステム“iCUE”に対応するデバイスをコントロール

 加えて、ゲーミングデバイスメーカーである米Razerから「Twitch」ユーザー向けの“Razer Chroma RGB”ライティングシステムと、立体音響技術“THX Spatial Audio”に対応したウィジェットが2種、近日中にリリースされるという。“ゲーム バー”対応ウィジェットを開発するための「Game Bar SDK」、ドキュメント、サンプルなども拡充されているとのことなので、興味のある開発者は“Microsoft Docs”を参照してほしい。

「XSplit’s Game Bar HUD」ウィジェット

 一方、「Xbox Game Bar」アプリではクリックスルーと透明度がサポートされた。

 “ゲーム バー”ではウィジェットをピン留めして、“ゲーム バー”のオーバーレイ表示が解除された後もそのまま表示しておくことが可能。しかし、ゲームのプレイ中にこのピン留めウィジェットが邪魔になることもあるだろう。

「Xbox Game Bar」アプリではクリックスルーと透明度がサポート

 そこで便利なのが、クリックスルーだ。これを有効化すると、ウィジェットのクリックが“スルー”されて、その下にあるゲーム画面をクリックできる。ピン留めウィジェットの操作は不能となるが、リソースメーターなどの“表示専門”ウィジェットとは相性がよい。

 しかし、ウィジェットをクリックスルーできても、その下のゲーム画面を確認できないのではやはりウィジェットが邪魔に感じるかもしれない。透明度はそれを解決するオプションだ。ウィジェットを半透明にしておけば、ゲームプレイを妨げることなくウィジェットを表示できるだろう。

 クリックスルーは“ゲーム バー”のメインツールバーでON/OFFが可能。透明度は設定画面から調整できる。透明度はクリックスルーの有効・無効に応じ、独立して設定が可能だ。

クリックスルーは“ゲーム バー”のメインツールバーでON/OFFが可能。透明度は設定画面から調整できる