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「Xbox Game Bar」に簡易タスクマネージャー機能の「リソース」が追加

フルスクリーンのゲームを遊びながら邪魔なタスクの終了が可能に

「Xbox Game Bar」アプリの「リソース」ウィジェット

 Windows 10の「Xbox Game Bar」アプリは、スクリーンの動画キャプチャや、Xboxのフレンドへのメッセージ送信機能など、ゲーマーに便利な機能が提供されている。実はこのアプリに2020年10月29日(現地時間)から、「リソース」という新機能が加えられている。

 「リソース」を使用するには、Windows+Gキーで「Xbox Game Bar」アプリを呼び出した後、上部のメニューバーからウィジェットメニューを表示させ、「リソース」を選択するだけだ。

 「リソース」を表示させると、現在システムで実行されているタスクがリストアップされ、各タスクが使用しているCPU、GPU、RAM、ディスクの状態が表示される。またタスクを選んで終了させることもできる。

ゲームの邪魔になるタスクを選んで終了させる(画面の例はWindows電卓)
タスクの終了を選ぶと、タスクリストからちゃんと消える

 「Ctrl+Shift+Escキーでタスクマネージャーを呼び出せばいいのでは?」と思った人も多いと思うが、もちろんこれには意味がある。

 フルスクリーンでゲームをプレイしている際にCtrl+Shift+Escキーでタスクマネージャーを呼び出すと、画面がデスクトップに戻ってしまい、ゲーム画面が見えなくなってしまう。しかし「Xbox Game Bar」アプリはフルスクリーン画面の上にオーバーレイ表示されるため、ゲーム画面を見ながら操作できる。ゲームの動作が重くなったり、HDDへの多量のアクセスが始まったりした時に、ゲーム画面を消すことなく、原因となっているタスクを探ることができる、というわけだ。

 例えばゲームプレイの裏で定期ウイルススキャンが始まって、ゲームが急に重くなった時の対処が、素早く快適に行える(ウイルススキャンを止めることの是非はともかくとして)。またフルスクリーン表示を失うことで動作に不調をきたすゲームもあるので、そういった心配をせずに済むのも利点だ。

 「Xbox Game Bar」アプリにはほかにも、CPUやGPU、VRAMなどの使用量もリアルタイムに確認できる「パフォーマンス」機能も用意されている。「リソース」と合わせて使うことで、ほぼタスクマネージャーの機能を再現できる。

 ゲーマーからもあまり知られていない「Xbox Game Bar」アプリだが、着実に進化しているので、一度は呼び出して機能を試してみてはいかがだろうか。