ニュース

「Windows 11 バージョン 22H2」に150以上もの新機能、4度目の大型更新が今週実施

「Copilot in Windows」を搭載、OS標準アプリも大幅に強化

「Windows 11 バージョン 22H2」に4度目の大型アップデート、「Copilot in Windows」などに150以上もの新機能

 米Microsoftは9月21日(現地時間、以下同)、「Windows 11 バージョン 22H2」に150以上もの新機能を導入すると発表した。6月以来、4度目の大型アップデートで、26日の非セキュリティプレビュー更新プログラムで導入される。

 今回のアップデートにおけるハイライトは、以下の通り。

  • Copilot in Windows(プレビュー):デスクトップ右側のドッキングパネルで「Bing」のAIチャットを利用できる。ショートカットキーは[Windows]+[C]。一般的な質問だけではなく、OSの一部設定もコントロール可能だ
  • 「ペイント」アプリ背景除去レイヤー、画像の透過への対応、画像生成AI「Cocreator」(プレビュー)の搭載など、さまざまな改善
  • 「写真」アプリ:ワンクリックでAIが被写体を認識し、それ以外にぼかし効果を加える背景ぼかしを追加。個人の「OneDrive」のアカウントに保存されている写真をキーワードで検索したり、撮影場所で写真を探す機能も
  • 「Snipping Tool」アプリ:スクリーンショットからテキストを抽出し、個人情報にマスクしてクリップボードへコピーする機能を搭載。録画機能はオーディオとマイクに対応
  • 「Clipchamp」アプリ:自動作成機能で画像・映像に基づいたシーンの提案、編集、ナレーションを自動的に。家族や友人、ソーシャルメディアと共有するビデオをプロのように作成・編集できる
  • 「メモ帳」アプリセッションの自動保存で、ファイルを保存しなくてもアプリの終了が可能。次回起動時に、前回の編集状態が復元される
  • 新しい「Outlook for Windows」アプリ:「Gmail」や「Yahoo」、「iCloud」などのメールアカウントを一括管理。インテリジェントなツールで明確で簡潔なメールを作成し、「OneDrive」から重要な文書や写真をシームレスに添付できる
  • モダンになった「エクスプローラー」:新しいギャラリービューなどを投入
  • アクセシビリティ機能:「音声アクセス」や「ナレーター」を強化
  • 「Windows バックアップ」アプリ:新しいデバイスへの移行が容易に

 これらの機能はすでに「Windows Insider Preview」のRelease Previewチャネルで展開中(Build 22621.2361、KB5030310)。「Controlled Feature Rollout」(CFR)と呼ばれる機能で制御されており、「Windows Update」の設定画面で[利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する]オプションを有効化した状態でこのビルドへアップグレードすれば、最新機能がいち早く利用できるようになる。

「Windows Update」の設定画面で[利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する]オプションを有効化した状態でアップグレード