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動画編集アプリ「Clipchamp」、ビジネス向け「Microsoft 365」にも導入開始

個人向け「Microsoft アカウント」以外でも利用可能に

動画編集アプリ「Clipchamp」、ビジネス向け「Microsoft 365」にも導入

 米Microsoftは7月31日(現地時間)、動画編集アプリ「Clipchamp」をビジネス向け「Microsoft 365」に導入すると発表した。これまでは個人向けの「Microsoft アカウント」でしか利用できなかったが、会社のアカウントでも利用できるようになる。

 「Clipchamp」は、同社が買収したオンラインビデオ編集サービス。オンラインツールでありながら、プロ顔負けのビデオを製作できるのが魅力で、デザイナーが制作した数百種類のテンプレートから好きなものを選び、映像やテキスト、ロゴを入れてカスタマイズするだけで、印象的なビデオを作り出せる。Windows 11標準のビデオ編集ソフトとしても採用されている。

 ビジネスにおける「Clipchamp」のメリットは、「Microsoft 365」のさまざまなエクスペリエンスに統合されていることだ。「OneDrive」「SharePoint」と共通のプラットフォーム上に構築されているため、動画をエクスポートして「Microsoft Stream」で共有したり、「Teams」メッセージや「Outlook」メールに埋め込んで再生したり、「Viva Engage」で楽しんだりといったワークフローをシームレスに実現できる。ビジネスでも動画編集が必要になることが増えているが、比較的シンプルで、ドラッグ&ドロップによる操作性にも優れる「Clipchamp」は、従業員向けの資料や顧客向けのプレゼンテーションを制作するうえで役立つだろう。

「microsoft365.com」から動画を作成
比較的シンプルでドラッグ&ドロップによる操作性にも優れる
共有も簡単

 「Clipchamp」は同日より、対象指定(Targeted)リリースプログラムを通じて商用顧客に提供される。これは製品や機能を全面展開(標準リリース)する前に、一部のテナントやユーザーを対象に先行展開してテストする仕組み。対象指定リリースで大きなトラブルがなければ、いずれ標準リリースされるだろう。