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動画編集アプリ「Clipchamp」が法人「Microsoft 365」に ~上位版・単体プランも提供へ
「Clipchamp Premium」は来月より提供開始
2023年11月16日 16:05
米Microsoftは11月15日(現地時間)、動画編集アプリ「Clipchamp」が「Microsoft 365」法人ユーザーでも利用できるようになったと発表した。今年8月より対象指定(Targeted)リリースプログラムを通じて提供が開始されていたが、以下のライセンスさえあれば誰でも利用可能となる。
- Microsoft 365 Enterprise(E3、E5)
- Microsoft 365 Business Premium
- Microsoft 365 Business Standard
「Clipchamp」は、同社が買収したオンラインビデオ編集サービス。オンラインツールでありながら、プロ顔負けのビデオを製作できるのが魅力で、デザイナーが制作した数百種類のテンプレートから好きなものを選び、映像やテキスト、ロゴを入れてカスタマイズするだけで、印象的なビデオを作り出せる。Windows 11標準のビデオ編集ソフトとしても採用されている。
「Microsoft 365」の「Clipchamp」は「OneDrive」と「SharePoint」の上に構築されており、同社の生産性アプリとシームレスに連携できる。「Clipchamp」からエクスポートした動画をストリーミングサービス「Microsoft Stream」で共有したり、「Microsoft Teams」や「Outlook」のメールに埋め込んで再生したり、「Microsoft Viva Engage」で閲覧することも簡単だ。
「Clipchamp」は、「microsoft365.com」のアプリページにアクセスして開始可能。2024年には上記プランでWindowsアプリとしても提供される。
また、来月には単体プラン「Clipchamp Premium」も開始されるとのこと。購入すると以下の機能が追加で利用できるようになる。
- 4K書き出し:最高30fpsの鮮明なUHD解像度で動画をエクスポート
- ブランドキット:会社固有のフォント、カラー、ロゴといったブランディングを動画に適用。デザインに一貫性のあるコンテンツを作成できる
- プレミアムストックコンテンツ:追加の画像、動画、音声でより高品質なコンテンツを
- Microsoft Streamを使った高度な分析:視聴者の行動やパフォーマンスを分析して、エンゲージメントを高め、成果を向上させることが可能
「Clipchamp Premium」は「Microsoft 365 Enterprise」「Microsoft 365 Business」のアドオンとして、1ユーザー当たり月額7米ドルで提供される。2024年6月30日までは1ユーザー当たり月額5米ドルで利用可能だ。
さらに、「Microsoft 365」を契約していないユーザーを対象としたスタンドアロン(単体)ライセンスも計画されている。こちらは「Clipchamp Standard」が1ユーザーあたり月額3米ドル。「Clipchamp Premium」は2024年6月30日まで1ユーザーあたり月額7米ドル、それ以降は1ユーザーあたり月額10米ドル。