Windows 11 22H2 Moment 4

「Windows 11 バージョン 22H2」に4度目の大型更新 ~2023年9月プレビューパッチが配信開始

来月の「Windows Update」で配信される改善を先行体験

「KB5030310」などがリリース。2023年9月非セキュリティプレビュー更新プログラム

 米Microsoftは9月26日(現地時間)、2023年9月非セキュリティプレビュー更新プログラムをリリースした。現在、「Windows 10 バージョン 22H2」と「Windows 11」で利用可能。

 今回リリースされたのは、米国時間来月第2火曜日に予定されている月例の更新プログラム(パッチチューズデー)に先駆けテストされるプレビューパッチ。セキュリティ関連の修正は含まれておらず、 適用は必須ではない

 あくまでも新機能をいち早く試してみたいパワーユーザーや、組織で大量のデバイスを管理しており、自社環境への影響を事前にテストしたいIT管理者向けとなっており、勝手にインストールされることはないので安心してほしい。既知の不具合に悩まされている人にとっても試す価値はあるが、一般のユーザーは来月の「Windows Update」を待っても問題はない。

 「Windows 11 バージョン 22H2」における主な新機能は、以下の通り。

  • [スタート]画面の[おすすめ]セクションによく閲覧するWebサイトを追加。都合が悪い場合は、右クリックメニューなどから削除できる。「設定」アプリの[個人用設定]-[スタート]ページやポリシーで無効化することもできる
  • 「Outlook」からファイルをPDFとして共有しようとすると、「Excel」が応答しなくなる問題を解決
  • 韓国語タッチキーボードに影響する問題を解決
  • 検索ボックスのツールチップが正しい位置に表示されない問題に対処
  • 検索フライアウトボックスを操作すると、検索ボタンが表示されなくなる問題を修正
  • スリープから復帰すると、「Windows 入力エクスペリエンス」というタイトルの空白のウィンドウが表示される問題を修正
  • 「Outlook」で「iCloud for Windows」アプリを利用すると同期に失敗する問題を解決。同期を再開する手段はAppleのサポートページで案内されている。

 そのほかにも、「Windows 11 バージョン 22H2」向けのプレビューパッチには150以上もの新機能が含まれているが、初期状態では無効。「Copilot in Windows」をはじめとする新要素を試してみたい場合は、「Windows Update」の設定画面にある[利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する]オプションを有効化し、OSを再起動する必要がある。

「Windows Update」の設定画面で[利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する]オプションを有効化