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デスクトップを囲ってOCR ~「Snipping Tool」キャプチャーバーにテキスト抽出ボタン

Canary/Devチャネルよりテスト開始

キャプチャーバーにテキスト抽出ボタンが追加

 米Microsoftは4月15日(現地時間)、Windows 11標準のデスクトップ撮影・録画アプリ「Snipping Tool」のアップデート(v11.2503.27.0)を発表した。キャプチャーバーにテキスト抽出ボタンが追加されるという。

 キャプチャーバーは、[Windows]+[Ctrl]+[S]キーや「Snipping Tool」アプリの[新規](新しいスクリーンショット)ボタンを押すとデスクトップが暗転して現れる小さなツールバー。従来は画像と動画を切り替えるトグルボタンと、キャプチャー領域を指定するドロップダウンボタンしかなかった(「Copilot+ PC」環境のプレビュー版OSでは、「Click to Do」のボタンが表示されることもある)が、ここへ新たにテキスト抽出ボタンが追加される。

 「Snipping Tool」には「テキスト アクション」(Text Actions)と呼ばれるOCR機能があり、編集・注釈画面でキャプチャーしたデスクトップ画像に含まれるテキストをAIにかけて抽出し、選択したりクリップボードへコピーしたりできる。新設のボタンをクリックすると、この「テキスト アクション」がキャプチャーバーから直に呼び出せるようになり、編集・注釈画面を介することなくキャプチャー領域の選択からテキストの認識までをシームレスに行えるようになるというわけだ。

キャプチャー領域の選択からテキストの認識までをシームレスに
「Snipping Tool」の「テキスト アクション」。今回追加されたボタンは、これをワンクリックで行えるようにしたものといえるだろう

 認識されたテキストは、ワンボタンですべてをクリップボードへコピーできる。オーバーフローメニューに格納されているその他のコマンドを利用すれば、改行を削除したり、テキストを自動でコピーするオプションを有効にしたりできるとのこと。

 この新機能はまず、「Windows Insider Program」のCanary/Devチャネルでテストされる。大きな問題がなければ、いずれ製品版OSにも導入されるだろう。