Windows Insider Preview

ようやくWindows 11で復活! タスクバーボタンの結合を解除、ラベルの表示も可能に

「Windows 11 Insider Preview」ビルドでテスト中

 このコーナーでは、「Windows 11 Insider Preview」ビルドでテストされている最新のOS機能を紹介します。ただし、テストの結果、紹介した機能が製品版OSに搭載されないこともあります。あらかじめご留意ください。

タスクバーボタンの結合オプション

 Windows 11ではタスクボタンが中央寄せになるなど、タスクバーのデザインが刷新された。この変更はデスクトップを操作する際に目線が左側へ集中しがちだった問題を是正するとともに、新OSのフレッシュな印象を演出するのに一役買っているが、一方で馴染みのある機能の一部が実装されていないことに対しては批判や不満の声が上がっていた。

 たとえば、新しいタスクバーは高さを変更することができず、アイコンのサイズは固定だ。また、左右や上下に移動することもできない。とくにタスクボタンの「結合」(グループ化)を解除したり、ウィンドウタイトルを掲出する「ラベル」を有効化できない(アイコン表示のまま)点に不便を感じるユーザーは多く、要望の多い機能の1つになっていたという。

 そこで先月実施された開発者向けカンファレンス「Microsoft Build 2023」では、タスクボタンの結合解除とラベル表示を再びサポートすることが公表された。この機能は「Never Combined Mode」と呼ばれており、その初期バージョンが「Windows 11 Insider Preview」Build 23466(Devチャネル)から順次展開されている。編集部の環境でも実際に試せるようになったので、その様子を紹介しよう。

 「Never Combined Mode」に関連するオプションは、「設定」アプリの[個人用設定]-[タスクバー]ページにある。手っ取り早くアクセスするには、タスクバーの右クリックメニューを利用するとよい。下の方へスクロールし、[タスク バーの動作]という折り畳みセクションを展開すれば、タスクバーボタンの結合オプションなどをカスタマイズできる。

タスクバーボタンの結合オプションは3つ

 タスクバーボタンの結合オプションはWindows 10と同じようで、以下の3つが選べる。

  • Always:同じアプリのインスタンスを常に1つのタスクボタンへ結合し、ラベルは表示しない(既定)
  • When Taskbar is full:アプリのインスタンスごとにタスクボタンをラベル付きで表示するが、タスクボタンがバーからあふれるときは同じアプリのインスタンスを1つに結合する
  • Never:タスクボタンを結合しない。アプリのインスタンスごとにタスクボタンをラベル付きで表示する

 加えて、ピン留めされたタスクボタンのラベルを表示するかどうかを切り替えるオプションが用意されている。既定は無効だが、これを有効化すると結合状態のタスクボタンにラベルが表示される。ラベルにはアプリ名が表示される。

「Windows 11 Insider Preview」でテストされているタスクバーの挙動 - 窓の杜