週末ゲーム

第561回

“ニコニコ自作ゲームフェス3”お勧め作品ピックアップ(前編)

RPG風すごろくや逆ホラーゲーム、音ゲーならぬ“声ゲー”など11本を紹介

“ニコニコ自作ゲームフェス3”公式サイト

 『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームの中から、編集部がピックアップした作品を毎週紹介していく。今回は、ニコニコ動画にて開催された、自作ゲームの祭典“ニコニコ自作ゲームフェス3”にて、窓の杜賞の選考で注目された作品を、前編・後編の2回に分けてご紹介する。

 前編ではさまざまなジャンルのバラエティに富んだゲームを紹介。後編ではアクションゲームを中心に紹介する予定だ。また本記事末尾には、これまで窓の杜に掲載した“ニコニコ自作ゲームフェス3”参加作品を紹介した記事のリンクを掲載したのでこちらも参考にしてほしい。

ポルターガイスト現象で街の人を怖がらせる逆ホラーゲーム「月光妖怪」

「月光妖怪」

 プレイヤーが幽霊のような存在になり、道行く人を怖がらせるという逆ホラーゲーム。2Dマップ上を目的地に向かって歩いていく人を怖がらせ、到着するまでの時間を遅らせるのがゲームの目的。

 プレイヤーは歩いていく人に直接触れることはできないが、置いてあるものを動かすことはできる。壷や樽を割って大きな音を出したり、誰も居ないはずのピアノや教会の鐘を鳴らしたりして驚かせることで注意を引こう。連続で驚かせるとコンボになり、大幅に時間を稼ぐことが可能。各ステージに設定された移動時間を使いきればクリアとなり、逆にあまり驚かせられずに時間内にゴールされると失敗だ。

 壷や樽は音が聞こえる範囲が限られているので、歩いてくるコースを考えて壷を移動させ、コンボを狙えるようにするといったパズル的な要素がある。また歩いてくる人は待ってくれないので、限られた時間内にどれだけコンボを仕掛けられるかというアクションゲーム的な面も。

 本作はストーリーも目を引く。主人公になる少年は、満月を見上げていて、なぜか心と体が分かれてしまう。心だけの存在になった少年は謎の魔女に導かれるまま街の人たちを驚かせるイタズラに勤しむが、その後恐ろしい出来事に遭遇する……。笑いあり、涙あり、淡い恋愛話もあり。柔らかなテイストの絵と合わさり、ホラー物なのに心温まる作品になっている。

少年が街の人を脅かすという逆ホラーゲーム。怖がらせて時間を稼ぐというゲーム内容だけでなく、ストーリーや演出も見事な作品だ
「月光妖怪」
【著作権者】
tachi 氏
【対応OS】
Windows 7(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0.7

姫様を助けに行く?勇者のすごろく冒険物語「すごろくプリンセス!」

「すごろくプリンセス!」

 魔王に捕らわれた姫を助けるべく、勇者がすごろくで魔王城へと向かうRPG風ボードゲーム。マップ上のマスには、進む・戻るのほか、特殊な力をもつカードがもらえるもの、敵とバトルするものなどがあり、最終的にボスを倒してゴールに到達するのが目的。

 バトルはサイコロの出目によってダメージが変化。1回の攻撃で敵を倒せないと反撃され、HPがなくなると強制回復のため2ターン休みになる。カードには、サイコロの出目を固定したり、振るサイコロの数を増やしたりする移動系、バトルでダメージを増やす戦闘系などがあり、これらを駆使してゴールを目指す。やることは単純だが、思考と運要素が絡んだゲームになっている。

 ゲームはいくつかのステージに分けられており、トータルで120日(120ターン)以内に魔王城までたどり着かねばならないので、カードの使いどころを考えつつ最速の移動方法を考えていく。なお120日という制限は、魔王が姫と結婚する準備に必要な時間……と最初は説明されるが、これは真っ赤な嘘。ステージの合間に挟まれるイベントパートでその真実が明かされる。まるで悲壮感のない、お笑い要素満載のストーリー展開も見所だ。

魔王に捕らわれた姫を助け出すため(ではないのだが)勇者がサイコロで旅をする。シンプルなゲームだが、ターン制限があるため頭を使う
「すごろくプリンセス!」
【著作権者】
ペレス 氏
【対応OS】
Windows 2000/XP/Vista/7(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.06(14/05/23)

弾は撃たない!ただ斬るだけのシューティング「KIRISAME BLADE」

「KIRISAME BLADE」

 戦闘機から伸びるブレードで敵を斬り倒していく、横スクロール型のシューティング(アクション?)ゲーム。自機の武器はブレードのみで飛び道具はなしという潔さ。もちろん敵は弾を撃ってくるが、いわゆる弾幕シューティングと言うほどには飛来はしない。

 ブレードは通常時には機体後方に2本あり、攻撃ボタンを押すと機体正面で2枚の刃を合わせるように振ることが可能。ブレードに触れている敵にはダメージを与え、小さな敵弾は打ち消せる。またブレードを振っている最中に触れた敵には大ダメージを与えられるので、1発で倒せない中型以上の敵は接近してブレードをブンブン振って倒そう。さらに、敵を連続で攻撃し続けることでコンボとなり、スコアアップにつながる。

 ゲームモードはタイムアタックとスコアアタックがそれぞれ2つずつある。ステージ攻略型のゲームモードはないが、ブレードを振って斬る快感と、うまくやれば4桁を超えるコンボの気持ちよさを、短時間で味わえるのが魅力だ。

 なお自機は敵弾を1発でももらうとミスになるが、残機制限はなく制限時間内ならば何度も復活できるので、クリア自体は難しくない。ただし倒されるとコンボが切れてしまうので、いかに死なずに敵を連続で倒し続けてスコアを伸ばすかが、本作の面白さの肝になっている。

敵に接近してボタンを連打し、ブレードを振り回して倒すのが快感。ただし1発でやられるので、無謀な突進は禁物だ
「KIRISAME BLADE」
【著作権者】
ねこびっくり 氏
【対応OS】
Windows XP/Vista/7および64bit版のVista/7(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.03(14/02/28)

3DCGで描かれた本格派ミリタリーRTS「Bwars」

「Bwars」

 リアルな戦場を舞台にしたRTS。戦車や歩兵などのユニットを操作し、敵陣を落とす、一定時間守りきるといったミッションのクリアを目指す。

 生産要素はほとんどなく、1つのミッションは短いもので10分、長いものでも30~60分で終わるという短時間決戦。特徴はユニットの能力差で、射程や耐久度の違いはもちろん、歩兵は森の中から外の敵を攻撃できるが戦車は森の中で攻撃できないなど特性の違いがあるため、適切な配置運用が求められる。またダメージを受けると“統制値”が下がり、指示していないのに勝手に後退したりして、まともに運用できなくなる。

 指揮車と呼ばれるリーダーユニットが白い枠で囲まれたゾーンに入ると、一定時間でそのゾーンを占領。占領したゾーン内にいるユニットは、非戦闘時にHPや統制値を回復できる。ダメージを受けたらいったん自軍のゾーンに戻り、体勢を整えてから再度出撃する、といった戦術も取れるわけだ。

 手触りとしてはかなり真面目なRTSで、ユニット1つ1つの動きまで精密にポリゴンで描かれており、拡大縮小して楽しめるリアリティも見所。それでいてゲーム中に登場するキャラクターは可愛い女性キャラクターばかりというのも今風なデザインだ。

戦闘要素に特化したタイプのRTS。小さなユニットの動きまでも丁寧に描かれた本格派でありつつ、可愛い女の子もいっぱい出てくる
「Bwars」
【著作権者】
カノコガ 氏
【対応OS】
Windows(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
-

美しい星空でタワーディフェンスゲーム「スターダスト ディフェンス」

「スターダスト ディフェンス」

 星座をモチーフにしたタワーディフェンスゲーム。星座のマークをかたどったフィールドを、星や隕石などが流れるように動いていくのを、これらを攻撃する力をもつ宝石を設置して破壊する。

 基本的なルールは一般的なタワーディフェンスと同様で、目標になる星が最終地点にたどり着く前に破壊する。ステージごとに登場する星やルートが異なり、破壊し損ねるとライフが減少。ライフが0になるまでに、現れる全ての星を破壊できればステージクリアとなる。

 設置できる宝石は最初は1種類だけだがステージが進むごとに増えていき、命中地点で爆発するもの、星を貫通して攻撃できるものなど効果が異なる。また宝石は使用することで経験値が溜まってレベルアップし、設置した宝石を強化して新たな能力を付与できるようになる。

 星や星座をテーマにした見た目の美しさや、何度も遊ぶことで成長していくという要素のおかげか、タワーディフェンスながらカリカリせず、ゆったりした気分で遊べる不思議なテイストに仕上がっている。またWebブラウザー上でプレイするゲームとなっており、手軽に楽しめるところもポイントだ。

星座をモチーフにした、暖かみを感じるデザインに目を引かれる。ゲームはタワーディフェンスとしても本格的でやり込み甲斐がある
「スターダスト ディフェンス」
【著作権者】
マサムネゲエムス
【対応OS】
Windows XP以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.3

ハノイの塔……じゃない!物理演算でアレンジしたゲーム「ハノイの塔(物理)」

「ハノイの塔(物理)」

 数学的パズル“ハノイの塔”をモチーフにしたアクションパズルゲーム。本来の「ハノイの塔」は、大きさの違う複数の円盤でできた塔を、ルールに従って2つ隣の場所に移動させるというもの。小さい円盤の上に大きい円盤を置いてはいけないといったルールがあり、決まった順序で動かすことで移動が完成する。

 しかし本作では、円盤の塔を2つ隣の場所に動かすという点は共通しているものの、それ以外の手順にルールはない。マウスでクレーンを操作し、円盤を掴み上げて、とにかく左から右へ元通りの順番で移しさえすればいい。力技で2枚一度に掴み上げても構わない。

 ただし、小さい円盤の上に大きい円盤を置くと、ツルツルと滑って安定しない。また2枚掴み上げる時は重くて安定せず、クレーンが揺れると円盤が落ちてしまうこともある。この円盤やクレーンの挙動を物理演算しているので、「ハノイの塔(物理)」と名付けられているわけだ。

 円盤を1枚でも取り落としてしまうと最初からやり直し。“ハノイの塔”の本来の解法で動かせば最も簡単だが時間がかかる。早くクリアしたければ、本来の解法を無視して強引に動かせばいいが、簡単にはいかない。ゲームとしては一発ネタではあるが、意外と熱中させられる魅力がある。

本来の“ハノイの塔”のルールを無視できるが、物理演算で別の難しさを作り出した作品。出落ちネタだと思ったら、これが結構難しい
「ハノイの塔(物理)」
【著作権者】
フォルテ第一居住区
【対応OS】
(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
-(14/02/27)

ドリフトと書き文字が爽快な1on1レースゲーム「ロック・トゥ・ロック3」

「ロック・トゥ・ロック3」

 CPUと1対1で競う3Dグラフィックスのレースゲーム。コース1周のスピード勝負で、全6ステージの敵に勝てばクリア。操作はハンドルとブレーキ、ドリフトボタンの3つで、アクセルは自動で踏みっぱなしの状態だ。

 本作の一番の魅力はドリフト。コーナーでハンドルを切りながらドリフトボタンを押すだけで、車が後輪を滑らせてドリフトを始め、鋭角なコーナリングが可能。またドリフトをすると『ギャアアアア』とマンガのような書き文字が現れるほか、敵の車のドリフト時にも文字が現れ、接戦を盛り上げてくれる。

 ただしコーナリングに失敗して壁に当たると車体にダメージを受け、一定以上になるとエンジンが止まってリタイヤしてしまう。ドリフトの発動自体はワンボタンでできるが、その後の制動は手動なので、ゲームとしてはしっかりした歯ごたえがある。

 レースが終わるとポイントがもらえる。ポイントは車のチューニングに使用でき、スピードやコーナリングの他に車の耐久性も強化できる。まずは全ステージ制覇が目標だが、車を強化しドリフトの腕を磨いて、ベストタイムの更新に勤しむのも面白い。

手軽にドリフトの楽しさを味わえるのが本作の魅力。書き文字も動いている画面で見ると、いい感じでゲームを盛り上げてくれている
「ロック・トゥ・ロック3」
【著作権者】
鹿児島北薩ゲーム制作サークル Izumi Creators Meeting
【対応OS】
Windows 7(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0

大学生と浪人生、不思議な関係の2人を描くデジタルノベル「佐倉ユウナの上京」

「佐倉ユウナの上京」

 大学生の主人公と、浪人生のヒロインを中心に描いたノベルゲーム。本編は春夏秋冬の4本立てとなっており、“ニコニコ自作ゲームフェス3”には秋と冬の2本で出展された。ただし内容的には1作目の春からの続き物なので、プレイする際は春から順にご覧いただきたい。

 主人公の咲間鷹司は、福岡から東京の大学に進学した大学生。目標を見失いかけていた2年目の春、1年後輩の幼馴染である佐倉ユウナと東京で出会う。ユウナは鷹司が通う大学に進むと決めていたが、受験に失敗。その再挑戦のため1年限りで上京してきたユウナは、鷹司に受験勉強の『息抜き』を頼む。昔から続く2人の不思議な関係と、彼らを取り巻く東京生活を描いたドラマ。

 ノベルゲームと言うよりは、BGMと挿絵が入るデジタルノベルといった体裁で、選択肢は登場しない純粋な読み物だ。本作の売りはやはりシナリオの面白さ。意欲を失いかけていた鷹司が、ユウナの存在に触発されて新たな挑戦に臨み、また思わぬ事態も発生して、怒涛の春夏秋冬が過ぎていく。

 本作はWebブラウザー向けのノベルゲーム配信サイト“ノベルスフィア”で配信されており、セーブデータがサーバー側に記録されるため、PCとスマートフォンなど、環境を変えてもデータを引き継ぎ可能。ブラウザーでプレイできる手軽さながら、シナリオの早送り、読み返しなど一通りの機能も備えている。

読み物と挿絵、BGMで作られたデジタルノベル。ノベルスフィア版のほかiOS版もあるので、好みの環境で読めるのも魅力だ
「佐倉ユウナの上京」
【著作権者】
超水道
【対応OS】
Windowsなど(編集部にてWindows 8.1で動作確認)、iOS 4.3以降
【ソフト種別】
フリーソフト(iOS版は有償の追加機能あり)
【バージョン】
-

スマートフォンを使った拡張現実っぽいアクション「イライラカメラ」

「イライラカメラ」

 Androidスマートフォンのカメラを使った拡張現実的な発想のアクションゲーム。アプリを起動すると、カメラの映像の上に1つ青い点が現れる。この点がカメラで見ているコース上のルートからはみ出ないように、スマートフォンを動かして進んでいく。仕組みは、画面下のスタートボタンを押した後、青い点がカメラの映像にある赤いものに触れるとミスの判定となるというもの。

 このアプリ単体ではゲームにならず、別途赤い線で引かれたコースを用意する必要がある。作者のサイトにサンプルコースの画像があるので、ダウンロードしてPCのモニターなどに表示させ、スマートフォンを向けてやれば遊べる、といった流れだ。とにかく赤いものに触れるかどうかだけの判定なので、紙に書いた自作のコースも使える。ゴール時にはもう一度画面下のボタンをタッチすればいい。自動的にゴールを認識する仕組みはなく、アナログな感じだ。

 カメラをコースに近付けると簡単になるのもご愛嬌。真面目なゲームとして遊ぶより、このアイデアを称賛したい。……という本作が、“ニコニコ自作ゲームフェス3”の大賞受賞作となった。

アイデア1発のシンプルなアプリ。アプリにコースを内蔵してお仕着せで遊ぶのではなく、自分で作って遊べるようにしたところが面白い
「イライラカメラ」
【著作権者】
ryotaLED 氏
【対応OS】
Android 4.0以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.2(14/04/23)

声の高低で操作する横スクロールアクション「PitchPitch」

「PitchPitch」

 画面に表示された音符のキャラクターを、プレイヤーの声の音程の高さで操作するAndroidスマートフォン用の横スクロールアクションゲーム。右方向に強制スクロールするフィールドで、マップの壁や障害物を避けて進む。

 音符のキャラクターは、声を高くすれば上に、低くすれば下に移動する。壁や障害物に接触するとライフが減少するので、なるべく触れないよう、声の音程をうまく上げ下げして操作しよう。また音声が入力されている間は音符が小さくなり、細いルートも抜けやすくなる。よって繊細な操作をするときは、ずっと『あー』と声を出したまま音程を変えることになるわけだ。

 音程をうまく調整することだけでなく、細いルートを抜けるための肺活量も求められる、繊細かつハードな音ゲーならぬ“声ゲー”といったところ。なお人によって声域は違うので、声の最高音と最低音を入力して調整が可能。ステージは難易度別に10種類、加えてエンドレスのステージが用意されている。

 ゲーム的には、声域が広く、狙った音程を自然に発声でき、肺活量がある人ほど上手にプレイできる、ということになる。まるで声楽の才能を試されるかのようなゲームである。

見た目は地味だがプレイは意外と大変。ライフを残してゴールすればクリアだが、途中にある音符マークや赤いドットを回収しようとすると、さらに難易度が上がる
「PitchPitch」
【著作権者】
team.mamekusa
【対応OS】
Android 3.0以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.00.1(14/02/25)

シンプルなパズルとRPGを融合させたアプリ「Puzzle Dungeon」

 タッチでパネルを消すパズルゲームに、ソーシャルゲーム的なRPGの要素を組み合わせたAndroidスマートフォン用ゲーム。8×8のパネルの中にいる敵を全て倒し、プレイヤーキャラクターを扉の位置まで導けばステージクリアとなる。

 プレイヤーと敵、扉以外のパネルは、タッチすることで消すことが可能。上下左右に同じパネルが繋がっている場合は、一度にまとめて消せる。パネルを消すと、その上にあったパネルやキャラクターは下に落ちてくる仕組み。フィールドは左右にくるくると回せるので、角度を変えてからパネルを消すことで、キャラクターを思いの場所に動かしていく。

 敵を攻撃するには、プレイヤーを敵の上から落とすように動かせばよい。全ての敵を倒した後、プレイヤーを扉の上から落とすように動かせばクリア。ただし敵も一定のターンごとにプレイヤーを攻撃してくる。HPがなくなれば攻略失敗で、メニュー画面に戻ると一定時間でHPを回復していくことが可能。またパネルを消すには基本的にAPというポイントを消費するので、効率よくパネルを消す順番を考えるのも重要になる。

 クリア報酬としてアイテムやお金を入手でき、これでキャラクターの装備を強化していく。またお金でガチャを回して新たなアイテムを入手したり、使わなくなったアイテムを他のアイテムと合成してレベルアップさせたりといった要素もある。

 ゲーム要素の強い今時のソーシャルゲームではあるが、完成度の高さも感じられる。パネルを消し、敵を倒すというパズル要素だけでも面白いし、少しずつ装備を整えて攻略するRPG部分ともうまく合わさっている。

パズルとRPGの融合と言うと「パズル&ドラゴンズ」をイメージするが、全く別物のゲーム。パズルの思考と装備集めの両面でじっくり楽しめる
「Puzzle Dungeon」
【著作権者】
RAY OF HOPE
【対応OS】
Android 2.3.3以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.7(14/03/23)

(石田 賀津男)