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Windows/Mac/Linux版の「Google Chrome」でChromeアプリのサポートが段階的に廃止

「Google Chrome」を簡素に保つ取り組みの一環

公式ブログ“Chromium Blog”

 米Google Inc.は19日(現地時間)、公式ブログ“Chromium Blog”で、Windows/Mac/Linux版の「Google Chrome」でChromeアプリのサポートを段階的に廃止する計画を明らかにした。ただし、Chrome OSでのChromeアプリサポートは継続される。

 同社によると、この施策は「Google Chrome」を簡素に保つ取り組みの一環であるとのこと。Chromeアプリのサポート廃止は今後2年をかけて段階的に実施される予定で、まず2016年後半には新規公開されたChromeアプリがChrome OS以外で動作しなくなる。

 これ以降も既存のChromeアプリへのアクセスは可能で、開発者によるアプリのアップデートも行える。しかし、2017年後半にはWindows/Mac/Linuxの“Chrome ウェブストア”でChromeアプリが掲載されなくなり、2018年初めには当該環境でChromeアプリが一切利用できなくなる。

 なお、「Google Chrome」で動作するChromeアプリには、Webサーバーで動作するWebアプリケーションを“Chrome ウェブストア”へ登録しただけの“hosted apps”と、OSのネイティブ機能へもアクセス可能なローカルにインストールする“packaged apps”という2つのタイプが存在するが、“packaged apps”は全体の1%を占めるに過ぎないという。Chromeアプリのサポートが廃止されても、“hosted apps”はホストされているサーバーでこれまで通り利用できるため、Chromeアプリのサポートで影響を受けるユーザーはごく少数であると見込まれている。