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日本人向け最高峰のコーディングフォント「Moralerspace」がメジャーバージョンアップ

「IBM Plex」更新で日本語文字が1万以上拡充、開発者に人気の「Nerd Fonts」も標準統合

日本人プログラマー向けのコーディングフォント「Moralerspace」

 日本人プログラマー向けのコーディングフォント「Moralerspace」が7月28日(日本時間)、v2.0.0へと更新された。2024年4月以来、約1年ぶりのメジャーバージョンアップとなる。

 「Moralerspace」は、米GitHubがプログラミング用途に開発した次世代フォント「monaspace」にIBMが自社ブランドのために開発した高品質な日本語フォント「IBM Plex Sans JP」などをかけ合わせたコーディングフォント。ターミナルやコードエディターで日本語コメントを含むテキストをバランスよく、美しくレンダリングするために制作されたフォントで、日本語環境にありがちなコンパイルミスを防ぐため全角空白の可視化といった工夫が施されている点や、「monaspace」由来の5スタイルが利用できて遊び心がある点も魅力だ。日本人プログラマー向けのコーディングフォントとしては現状、最高峰の1つといえる。

 最新版となるv2.0.0では、「IBM Plex Sans JP」がv2.0.0(フォントファイルのバージョンはv1.003)へとアップデートされ、日本語グリフが1万個以上も拡充された。一般的な用途でグリフ不足を感じることはもはやないだろう。

 また、「monaspace」もv1.200へと更新。本家「monaspace」で「Nerd Fonts」が標準搭載されたのに合わせ、「Moralerspace」でもすべてのバリエーションで「Nerd Fonts」(v3.4.0)が含まれるようになった。「Nerd Fonts」は人気のあるグリフアイコンを集めたフォントで、ターミナルの記号などを装飾できる点などが開発者に人気だ。

開発者に人気の「Nerd Fonts」も標準で統合

 「Moralerspace」は「GitHub」でホストされており、現在リリースページからダウンロード可能。ライセンスは比較的縛りが緩い「SIL Open Font License 1.1」で、個人利用・商用にかかわらず無償となっている。Webサイトに埋め込むだけでなく、改変して派生フォントを開発したり、アプリやゲームなどに組み込むことも可能だ。

ソフトウェア情報

「Moralerspace」
【著作権者】
tawara(yuru7)氏
【対応OS】
(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
2.0.0(25/07/28)