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Googleの開発者向けフォント+IBMの日本語フォント=「Guguru Sans Code」が登場
商用での利用も可能な「OFL-1.1」ライセンスで
2025年8月4日 13:45
日本語環境に適したコーディングフォント「Guguru Sans Code」が、8月3日に試験公開された。「GitHub」でホストされているオープンソースプロジェクトで、ライセンスは縛りの比較的緩い「OFL-1.1」。商用での利用や改変、コンテンツへの組み込みなども可能だ。
開発者向けフォント Google Sans Code と日本語フォント IBM Plex Sans JP を合成したプログラミング向けフォント「Guguru Sans Code」を試験的にリリースしました🥳🎉https://t.co/X6GOXwT3i0
— たわら ¦¦ HackGenのひと (@tawara_san)August 3, 2025
先日話題になっていたGoogle Sans Codeを半角1:全角2の幅で使いたい方におすすめです!pic.twitter.com/gEnJ4jV28C
「Guguru Sans Code」は、Googleが開発した開発者向けフォント「Google Sans Code」と、IBMが自社ブランドのために開発した高品位日本語フォント「IBM Plex Sans JP」をかけ合わせて作られたコーディングフォント。「Google Sans Code」だけでは日本語コメントの表示などにグリフが足りないが、「Adobe-Japan1-7」を完全網羅する「IBM Plex Sans JP」が組み合わさっているので心配は無用。全角スペースの可視化もされており、日本語環境での利用に最適だ。
バリエーションは、以下の2種類。半角文字と全角文字の幅を厳密に1:2にしたい場合は前者を、そうでない場合は後者がよいだろう。
- GuguruSansCode(通常版):「Google Sans Code」を縮小することで、半角1:全角2の文字幅比率となるように合成
- GuguruSansCode35(35版):「Google Sans Code」を縮小せずに合成し、半角3:全角5の文字幅比率としたバリエーション。半角1:全角2と比べ、英数字などの半角文字がゆとりのある幅で表示される
執筆時現在のバージョンは、v0.0.2。まだ試験提供とのことで、これからも細かい修正がありそうだが、品質向上に協力したいユーザーはぜひ試してみてほしい。
また、作者のtawara氏はほかにもさまざまな日本語コーディングフォントを制作している。こちらも要チェックだ。
- 「Moralerspace」:GitHubの「monaspace」+「IBM Plex Sans JP」
- 「PlemolJP」:「IBM Plex Mono」+「IBM Plex Sans JP」
- 「Explex」:「0xProto」+「IBM Plex Sans JP」
- 「白源」:「Hack」+「源柔ゴシック」
- 「Bizin Gothic」:「Inconsolata」+モリサワの「BIZ UDゴシック」
- 「UDEV Gothic」:「JetBrains Mono」+「BIZ UDゴシック」
- 「NOTONOTO」:Googleの「Noto Sans Mono」+「Noto Sans JP」
ソフトウェア情報
- 「Guguru Sans Code」
- 【著作権者】
- tawara(yuru7)氏
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 11で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 0.0.2(25/08/03)