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日本人プログラマー向けコーディングフォント「Bizin Gothic」が無償公開

「Ricty」でもお馴染みの「Inconsolata」と読みやすい「BIZ UDゴシック」をかけ合わせ

日本人プログラマー向けのコーディングフォント「Bizin Gothic」(ビジン ゴシック)が5月28日、試験的にリリース

 「BIZ UDゴシック」と「Inconsolata」をかけ合わせた日本人プログラマー向けのコーディングフォント「Bizin Gothic」(ビジン ゴシック)が5月28日、試験的にリリースされた。現在、「GitHub」のリリースページから無償でダウンロード可能。

 プログラミング言語を記述する際の可読性とデザイン性を重視したコーディングフォントはプログラマーにとって必需品ともいえるものだが、その多くは欧文フォントであり、かならずしも日本語コメントとの調和がとれているとはいいがたい。

 そこで、欧文コーディングフォントと日本語フォントを組み合わせた日本人プログラマー向けのコーディングフォントというべきものがいくつか制作されているが、今回リリースされた「Bizin Gothic」もその1つだ。制作者は、「白源」「UDEV Gothic」「Moralerspace」などですでに実績のあるたわら氏。

 「Bizin Gothic」は、「BIZ UDゴシック」と「Inconsolata」を組み合わせて作られている。「BIZ UDゴシック」はWindowsにも標準搭載されているユニバーサルデザインフォントで、誰が呼んでみ読みやすいのが特徴。一方の「Inconsolata」は人気の欧文コーディングフォントで、日本人プログラマー向けフォントの先駆けである「Ricty」でも採用されていた。「Ricty」はすでに開発を終了しているが、同じテイストで現在もメンテナンスされているコーディングフォントを探しているのならば、「Bizin Gothic」はぜひ試してみたい。

 執筆時現在の最新版は、30日にリリースされたv0.0.2。オリジナル版に加え、調和よりも判読性を優先した「Discord」バリエーションが追加されている。ライセンスは縛りの比較的緩い「SIL Open Font License 1.1」(OFL-1.1)で、個人利用・商用にかかわらず無償で利用できるだけでなく、Webサイトに埋め込んだり、改変して派生フォントを開発したり、アプリやゲームなどに組み込むこともできる。

ソフトウェア情報

「Bizin Gothic」
【著作権者】
tawara(@yuru7) 氏
【対応OS】
(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.0.2(24/05/30)