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人気の日本語プログラミングフォント「PlemolJP」が3年ぶりのメジャーアップデート
「Hack」を追加合成してコンソールへの対応が強化
2025年1月6日 15:35
日本人プログラマー向けのコーディングフォント「PlemolJP」が12月29日(日本時間)、v2.0.0へと更新された。2021年10月以来、3年ぶりのメジャーバージョンアップとなる。
「PlemolJP」は、IBMのコーポレートフォント「IBM Plex」をベースにしたカスタムフォント。コンソールの表示やプログラミングのコーディングに適した固定幅(モノスペース)の「IBM Plex Mono」に、「IBM Plex」ファミリーの日本語フォント「IBM Plex Sans JP」をかけ合わせており、コメントなどに日本語が混じったソースコードも美しく表示できる。日本語環境でプログラムを実行する際にトラブルになりがちな全角空白の混入に気づきやすいよう、独自のグリフを割り当てて可視化するなどの工夫も凝らされているのも特徴だ。
v2.0.0では、コンソールにおける記号類への対応を拡充するため、プログラミング向けフォント「Hack」を追加合成。「Docker」などのコマンド出力でよく利用される「✔」(HEAVY CHECK MARK、U+2714)が半角幅グリフとして追加された。ソースコードの表示だけでなく、コンソールへの対応が強化された格好だ。
そのほかにも、合成元の「IBM Plex Sans JP」をv1.002へ、「Nerd Fonts」をv3.3.0へアップデートするなど、さまざまな修正が行われた。ビルドスクリプトも「Python」で実装し直されているとのこと。
「PlemolJP」は「GitHub」でホストされているオープンソースプロジェクトで、ライセンスは「IBM Plex」ファミリーを継承した「SIL Open Font License 1.1」(寄付歓迎)。比較的縛りが緩く、個人利用・商用にかかわらず無償で、Webサイトに埋め込むだけでなく、改変して派生フォントを開発したり、アプリやゲームなどに組み込むこともできる。
ソフトウェア情報
- 「PlemolJP」
- 【著作権者】
- tawara(yuru7)氏
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 11で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 2.0.0(24/12/29)