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Google、デスクトップ版「Google Chrome」が“WebGL 2.0”に対応したことを明らかに

近いうちにAndroid版「Google Chrome」にも導入

公式ブログ“Chromium Blog”

 米Google Inc.は16日(現地時間)、公式ブログ“Chromium Blog”で、デスクトップ版「Google Chrome」が“WebGL 2.0”に対応したことを明らかにした。近いうちにAndroid版「Google Chrome」にも導入されるという。

 “WebGL(Web Graphics Library)”は、Webブラウザーで2D/3DグラフィックスをレンダリングするためのJavaScript API。「Adobe Flash Player」などのプラグインを導入しなくても、GPUによるハードウェアアクセラレーションを活用した描画が行える。「Google Chrome」では、6年前にリリースされた「Google Chrome 9」から“WebGL 1.0”が標準で有効化されている。

 今回サポートされた“WebGL 2.0”は、モバイル向けに軽量化された“OpenGL”である“OpenGL ES 3.0”をベースとしており、リアルタイムレンダリングの高速化やビデオメモリ消費量の削減が図られている。新しい機能も追加されており、遅延シェーディング、トーンマッピング、ボリュームエフェクト、パーティクルエフェクトなどのテクニックを効率的に実装できるという。また、“WebGL 2.0”を学ぶ上で役に立つサンプルや、“WebGL 2.0”を体験できるデモ“After the Flood”も提供されている。

“WebGL 2.0”で新たに搭載された“Transform Feedback”のデモ
“WebGL 2.0”デモ“After the Flood”

 同社によると、“WebGL 2.0”は1月にリリースされたデスクトップ版「Google Chrome 56」で有効化されているとのこと。「Firefox」も、1月にリリースされた「Firefox 51」で“WebGL 2.0”がサポートされている。