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緊急更新機能を搭載した「CCleaner」v5.36が公開 ~改竄事件を受けセキュリティを強化
初期設定のクリーニングルールが更新、一部データを同意なしに削除しないように
2017年10月25日 13:03
英Piriform Limitedは24日(現地時間)、不要ファイルやレジストリをスキャンして削除するシステムクリーナーソフト「CCleaner」のWindows向け最新版v5.36を公開した。本バージョンの主な変更点は、緊急アップデート機能が追加されたこと。9月に発覚した改竄事件を受けたセキュリティ強化の一環だ。
本機能は、深刻なセキュリティ問題が発生した場合に「CCleaner」を強制アップデートする。OSの「タスク スケジューラー」に登録された“CCUpdate.exe”が緊急セキュリティアップデートの有無を定期的にチェックし、アップデートがあればパッチをダウンロードする仕組みで、自動アップデート機能が利用できない無償版「CCleaner」でも機能するようだ。
この仕組みが乗っ取られて不正なアップデートが配信される危険性があるのではないかといった疑問は残るものの、攻撃の発覚から修正版の配信までの時間が短縮されるのはメリットと言えるだろう。
そのほかにも、Webブラウザーのクリーニング機能が改善。「Firefox 56」における変更に対応したほか、「Google Chrome」「Opera」におけるクリーニングルールの更新が行われた。また、最近利用したファイルやWebブラウザーのセッションデータをユーザーの同意なしに削除しないように初期設定のクリーニングルールが改められている。ただし、この変更が適用されるのは新規インストールの場合のみなので注意したい。アップデートインストールを行った環境で新しいクリーニングルールを利用したい場合は、手動で初期設定に戻す必要がある。
「CCleaner」は、PC内の不要なデータを手軽に削除できるシステムクリーナーソフト。個人利用に限り利用できる寄付歓迎のフリーソフトで、64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/8.1/10に対応している。現在、同社のWebサイトからダウンロード可能。
ソフトウェア情報
- 「CCleaner」
- 【著作権者】
- Piriform Ltd.
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/8.1/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(個人利用のみ、寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 5.36(17/10/24)