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「Outlook 2016」のカレンダーで“干支”が表示されない日がある不具合 ~MSI版のみ
[Ctrl]+[V]キーを連打するとメールの本文が表示されなくなる不具合も
2018年7月24日 12:14
米Microsoftは24日(日本時間)、「Outlook 2016」のカレンダーで“干支(かんし)”が表示されない日がある不具合が存在することを明らかにした。この不具合はMSIインストール版「Outlook 2016」でのみ発生し、“Click to Run(C2R)”版「Outlook 2016」や他のバージョンの「Outlook」では発生しないという。
「Outlook 2016」の日本語カレンダーでは、既定の“六曜”(大安・仏滅など)のほかにも、“旧暦”や“干支”(辛亥・戊辰・壬申など)といった暦を表示することが可能。これらのデータは「Outlook」内部で保持されているデータに基づいて算出されているが、MSI版「Outlook 2016」の計算方法にだけ不備があったという。
なお、今回発表された不具合は、干支が表示されない日がある、誤った情報が表示されるといった直接的な影響以外にも、その日の予定を表示しようとしても画面が遷移しなかったり、文字化けが発生するといった2次的な問題をも引き起こす。同社は当面の間、日本語カレンダーにおける“干支”表示の利用を控えるよう呼び掛けている。
そのほかにも、「Outlook 2016」で貼り付け([Ctrl]+[V]キー)を連続して入力するとメールの本文が表示されなくなる不具合が案内されている。しかし、この不具合は極めて特殊な状況下でしか発生しない上、動作の変更が他の動作に影響を与える恐れがあることから、現在のところ修正の予定はないとのこと。