楷書体の“令”を新元号発表時の墨書と同じ字形に ～モトヤが無料フォントを提供

モトヤ、新元号“令和”発表の際に墨書された“令”の字形を収録した「モトヤ新楷書3/5」「モトヤ大楷5」の無償提供を開始

　（株）モトヤは5月13日、新元号“令和”発表の際に墨書された“令”の字形を収録した「モトヤ新楷書3/5」「モトヤ大楷5」の無償提供を開始した。

　楷書体や教科書体における“令”の字形は通常、下部を“マ”のようにしてデザインされる。しかし、新元号発表の際に用いられた“令”のように、“ア”のはらいを真下に伸ばしたような字形を利用したいケースもあるだろう。明朝体やゴシック体のフォントであれば“ア”の字形が利用できるが、楷書体や教科書体とはマッチしない。

新元号発表の際に墨書された“令”（首相官邸ホームページより引用）

　今回無償提供されることになったフォントを利用すれば、こうした問題をスマートに解決できる。含まれているのは、製品版の文字セットのうち“令”および“令”を部首に含む文字のみ、20文字強。“領”“齢”“冷”といった文字の差し替えも可能なので、同じドキュメントで異なる“令”の字形が混在してしまうといった事態も避けられる。

“領”“齢”“冷”といった“令”を部首に含む文字も収録

　なお、ダウンロードの際はメールアドレスの登録が必要。TrueTypeまたはOpenType形式で入手できる。