フリーのイメージバックアップ・クローンツール「AOMEI Backupper Standard」がv5.0に

「AOMEI Backupper Standard」v5.0

　中国のAOMEI Techは7月4日、OSやユーザーデータをバックアップ・クローンできるツール「AOMEI Backupper Standard」の最新版v5.0を公開した。2年半ぶりのメジャーバージョンアップとなる本バージョンでは、ユーザーインターフェイスの刷新や機能の拡充が行われている。

　「AOMEI Backupper Standard」は、フリーの多機能バックアップ・HDDクローン作成ソフト。システムやディスク、パーティションを丸ごとイメージバックアップ・リストアしたり、指定したファイルを他のドライブと同期できる。

　すべてのデータを保存する“フルバックアップ”以外にも前回のバックアップからの追加分や差分だけを保持する“差分バックアップ”“増分バックアップ”が選べるほか、バックアップ先として外付けHDDやNAS、USBメモリ、クラウドストレージを利用できるなど、柔軟な運用が行えるのも魅力といえる。

　また、バックアップイメージを作成せずに、他のディスクに直接コピーするクローン機能も搭載、買い替えたディスクへデータを移行したいといったニーズにも応えてくれる。Windows PEやLinuxのブータブルメディアを作成することもできるので、万が一OSが起動しなくなった場合の復旧も容易だ。

多彩な機能と柔軟な運用が行えるのが魅力

　さらに上位エディション（有償）であれば、システム丸ごとのクローンやコマンドライン操作、ファイル・フォルダーのリアルタイム同期、イメージファイルの検索や暗号化、サーバーOSでの運用も可能。「AOMEI Backupper」をセットアップしたクライアント環境を「AOMEI Centralized Backupper」（旧称：「AOMEI Backupper Network」）で集中管理することもできる。

　メジャーバージョンアップとなる「AOMEI Backupper Standard 5.0」ではユーザーインターフェイスにモダンなフラットデザインが採用されたほか、高DPI環境への対応が改善された。同期エンジンを改善してファイル同期のパフォーマンスを向上させたほか、バックアップ・同期前後に特定のスクリプトを実行する機能を導入したり、Windows PEのブータブルメディアの作成方法が見直されるなどの改善も行われている。また、ファイル名が長すぎるため同期に失敗する問題が修正された。