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「Zoom」の最新版v5.4.3が公開 ~複数のアプリウィンドウを共有可能に

セキュリティアイコンからの不正ユーザー通報や参加者のアクティビティを一時停止する機能を追加

Windows版「Zoom」v5.4.3

 米Zoom Video Communicationsは11月16日(現地時間)、ビデオ会議サービス「Zoom」クライアントアプリの最新版v5.4.3を公開した。現在、Windows、Mac、Androidでマニュアルでのダウンロードとアップデートが可能。iOS版もストアで承認され次第利用できるようになる。

 「Zoom 5.4.3」では、ミーティングとウェビナー向けの機能強化として、デスクトップのアプリウィンドウを共有する際に複数のプログラムを選択できるようになった。たとえばWebアプリのライブコーディング(プログラミングの実演)を披露する場合、開発環境とデバッグするWebブラウザーを参加者へ同時に見せる必要があるが、デスクトップの他の部分はあまり見られたくないものだ。そうしたケースでは、このような機能は重宝する。

複数のアプリウィンドウを共有

 アプリウィンドウの複数共有機能を利用するには、ホスト(主催者)側の「Zoom」がv5.4.3以降でなければならい。ただし、ゲスト側はそれ以前のバージョンでもよい。ホスト上で共有中のアプリウィンドウは、緑色の枠で縁取られるので簡単に識別できる。

ゲスト側から見た様子。指定したアプリウィンドウ以外のデスクトップ領域は表示されない

 そのほかにも、セキュリティの強化が図られた。本バージョンでは不正なユーザーをミーティングのセキュリティアイコンから手軽に通報する機能や、万が一の時のためにすべての参加者の活動を即座に停止するメニューが追加された。このメニューを利用するとすべてのビデオとオーディオが無効となるほか、画面共有がブロックされ、ブレイクアウトルームがすべて閉じられ、録画が一時中断される。有償・無償を問わず、すべてのユーザーが利用可能だ。

参加者のアクティビティを一時停止するメニュー

 さらに、同社はセキュリティを高める取り組みとして「At-Risk Meeting Notifier」の導入を進める。これはソーシャルメディアなどをスキャンして「Zoom」ミーティングのリンクが漏れていないかチェックし、“Zoombombing(Zoom爆撃)”のような荒らし行為の標的になりそうな場合に主催者へメールで注意を促す仕組みだ。ミーティングIDを新しくしたり、セキュリティ設定を見直すといった改善策も提案してくれるという。

ソフトウェア情報

「Zoom」Windows版
【著作権者】
Zoom Video Communications, Inc.
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8/8.1/10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
5.4.3(20/11/16)