ニュース

PC/MacからAndroid端末を操作できるツール「scrcpy」、HID/OTGをサポート

Linuxだけでなく、Windows/Macでも利用可能に

PC/MacからAndroid端末を操作できるツール「scrcpy」

 PC/MacからAndroid端末を操作できるツール「scrcpy」が、2月23日にv1.23へとアップデートされた。本バージョンではHID/OTGがすべてのプラットフォームでサポートされている。

 「scrcpy」は、USB/Wi-Fi接続されたAndrod端末の画面をPCで表示・操作できるアプリケーション。コマンドラインオプションを指定すれば表示のカスタマイズ(拡大・縮小・回転など)や、操作の録画が可能で、動作も軽快だ。ドラッグ&ドロップでアプリ(APK)のインストールやファイルのコピーも行える。現在、「GitHub」のプロジェクトページから無償でダウンロード可能。Windows/Mac/Linuxに対応しており、ライセンスは「Apache License 2.0」。

 最新版の目玉は、HID/OTGがLinuxだけでなく、Windows/Macでも利用できるようになったこと。つまり、PCに接続されているマウスやキーボード(HID:Human Interface Device)を、Androidデバイスに直接USB接続(USB On-The-Go)されているかのように扱うことができる。

「scrcpy」のロゴだけが表示されたウィンドウが表示され、キーボード・マウスのHID入力イベントをAndroidデバイスへ転送する

 以下の起動オプションで「scrcpy」を接続すると、Androd端末のスクリーンは表示されず、代わりに「scrcpy」のロゴだけが表示されたウィンドウが表示される。このウィンドウがキーボード・マウスのHID入力イベントを受け取ると、それがAndroidデバイスに転送され、操作可能となる。

scrcpy --otg --hid-keyboard --hid-mouse

 そのほかにも、bash/zshの補完スクリプトを追加。起動オプションが拡充された(--no-cleanup/--printf-fps)。また、v1.22で壊れていたFPSカウンターが修正されているという。

ソフトウェア情報

「scrcpy」
【著作権者】
Genymobile
【対応OS】
Windows/Mac/Linux(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.23(21/02/23)