NEWS(09/10/29 17:32)

MS、XP/Vistaの「リモート デスクトップ接続」を7相当に更新するパッチを公開

動画再生のパフォーマンスが大幅に向上、本格的なマルチモニターにも対応

「リモート デスクトップ接続」v7.0「リモート デスクトップ接続」v7.0

自由度の高いマルチモニター構成が可能に自由度の高いマルチモニター構成が可能に

クライアント側からサーバー側への音声入力に対応クライアント側からサーバー側への音声入力に対応

 米Microsoft Corporationは28日(現地時間)、Windows XP/Vistaの「リモート デスクトップ接続」をWindows 7相当のv7.0へと更新するアップデートプログラムを無償公開した。現在同社のサポート技術情報ページからダウンロードできる。利用にはWindows XPの場合SP3、Vistaの場合SP1/SP2が適用されている必要があり、Vistaのみ64bit版にも対応する。

 「リモート デスクトップ接続」v7.0では、動画の再生を中心にパフォーマンスが向上したほか、さまざまな新機能が追加された。なお、パフォーマンス向上や新機能が有効となるのは、Windows 7/Server 2008 R2へ接続した場合に限られる。

 動画の再生においては、「Windows Media Player」による動画の再生時に、デコード処理をクライアントPC側で行えるようになった。これにより動画の再生品質やパフォーマンスが向上し、動画と音声のズレも解消される。本機能は、Webページに埋め込まれた「Windows Media Player」の再生コントロールでも有効。そのほか「Flash」や「Silverlight」、「PowerPoint」などの動画についても再生パフォーマンスが向上している。

 また、マルチモニターへの対応が強化されている。従来はクライアント側の複数モニターの解像度が同じ場合に限り、横に並べて1つのデスクトップを表示する“スパニング”のみ可能で、解像度も合計4,096×2,048ピクセルまでという制限があった。本バージョンではこういった制限が廃止され、自由度の高いマルチモニター環境を実現できるようになった。モニターの数は最大16台まで対応する。

 さらに、サーバー側の音声をクライアント側で再生するだけでなく、クライアント側の音声入力をサーバー側へ転送可能になった。これにより、リモート経由で音声入力や録音ができるようになる。

 そのほか、Windows Server 2008 R2によるデスクトップ仮想化環境と連携するエンタープライズ向けの機能なども大幅に拡張されている。

【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows XP/Vista/Vista x64
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
6.1.7600(09/10/28)

(中村 友次郎)